子供さんが「弱視」と診断された親御様へ。メガネ専門家からのメッセージ。#5
大切なお子様が、ある日突然「弱視」と診断されたとき。
それは親として。いろいろなお気持ちが湧きあがる事と思います。
私の方にも、弱視や不同視、遠視などと診断を受け、
今後のお子様の健やかな成長がどうなるのかわからない、
といったご家族の方からのご相談が来ます。
また、将来的に、お子様の視力はきちんと確保できるのか。
これが不安だ、という事なんですよね。
弱視や不同視、遠視というものがどういう事なのか、
今、お子様の眼に一体何が起きているのか、どのような状態なのか、
とにかく難しくて理解できない、というご家族のお話が多かったです。
まず私がお伝えしている事は、
早期に発見できてよかった
という事です。
弱視、不同視、遠視。これに関して、眼科医から診断された際は、
治療用としての眼鏡を早い年齢から使用すること
これがとても重要なのです。
それは、「見る」という機能の成長に関わることになります。
「見る」という事は、
眼球だけの機能ではなく、神経や筋肉、脳に至るところまで関係して
「見る」という作業をしています(表現はイメージですが)。
眼鏡を早期から用いて「見る」という事が、こ
れらの発達にとても重要な、良い役割を果たすからです。
感覚的には、歯の矯正に似ているイメージです。
また、早期、というのは、年齢で言うと
3歳までの発覚で眼鏡使用を始める
というのが現実的には理想となります。
なので、3歳児健診が各自治体であると思うのですが、
その際での発見が、大変重要なのです。
小さなお子様をお持ちの親御様、
「3歳児健診」内の「目の検査」、とても重要ですよ(⌒∇⌒)
まれに、3歳児健診で弱視や不同視、遠視など、見逃されるケースもあり、
発覚が小学生に入ってから。もしくは、成人するまで見逃されるケースまであるのです。
そうなってしまうと、視力や眼位に影響が出るリスクが大変高いです。
だから私はご家族に伝えています。
「早くに発見できて良かったですね!!!」。
それだけ治療期間が長くできるので、
お子様の成長とともに、眼やそれに付随する機能も、
眼鏡というフィルターを通して発達することができるのです。
これは、とても意義ある事なのです。
しかし、3歳という低年齢で「眼鏡」を使用するという事に、
悲観するご家族がとても多いのです。。。。。
そして、私のもとへお子様を連れてこられるお母様は、
この早期からの眼鏡使用に意欲的だとしても、
それを良しとしない、お父様や祖父母の方がいらっしゃる、との話も多いです。
なぜ悲観的になってしまうのか。
そもそも、
メガネの使用 = かわいそう
このお考えがあるようです。
それは、ご自身が子供のころ一人だけめがねで、
周りの人からいじめられた、とか、
からかわれたとか、
周囲からの一方的な価値観やネガティブな思いをぶつけられて
とても嫌な思いをされた経験があるそうなんです。
お気持ちわかりますよね。。。。
昔、昭和の時代は、
子供が眼鏡を使用する
という現象が、大変珍しく、
目立っていましたよね。
そんなご自身がした悲しい経験を
「大切なわが子がするのではないか」
という、親心が、
子供の眼鏡使用 = かわいそう
の気持ちになってしまうのです。
結果、そんなご家族から眼鏡使用を良く思われず、
困ってしまうお母様。
しまいには、なるべく眼鏡を使用しないで過ごさせる、
という、眼科医が指示したことと違う使い方をさせる親御さんまでいらっしゃいます。。。。。(◎_◎;)
私は強くお伝えしたいです。
「本当にかわいそうな事になるのは、
今適切な眼鏡治療ができずに、
将来、大切なお子様が、視力を取り戻す
という絶好の機会を奪われてしまう」
メガネに悲観的なご家族も、
積極的なお母様も、
お子様の事を想う気持ちは同じなのですよね(*‘ω‘ *)
でしたら!!
是非!!
ご家族皆さんで!!
お子様が喜んで眼鏡を使用できるよう、
歓迎してあげましょうよ~(^^♪
「メガネ姿もかわいいね」
「扱いが丁寧だね、えらいね」
「○○ちゃんの大切なものができたね」
「よく見えるようになるからうれしいね」
たくさんたくさん、
嬉しい言葉をかけてあげてください。
お子様ご本人が、安心してメガネを使用できる環境を
作ってあげてください。
私たちはつい、
本当の目的を忘れがちです。
わかっていても、そのための行動が間違う事もあります。
そこは自己判断せずに、
冷静に、お子様の為に、
プロの見解や指示を素直に受け入れてみてください。
お子様の為に、今できる、
最善の方法を教えてくれます。
弱視、不同視、遠視など、
私たちは、お子様ご本人の
視力回復、向上、眼位正位置、これが目的です。
これに向けた行動、治療、をすることが、
将来のお子様ご本人にとっての幸せにつながり、
私達大人が全力をもってサポートする事ではないでしょうか。
それは、親御さんだけではありません。
別居している祖父母の方、
保育園、幼稚園、学校など教育機関の方、
地域の皆様、
全ての大人が全力でサポートしてあげてください。
そして、周囲の子供たちにも理解を伝えてください。
しかもですよ。
今の時代の子供用メガネって、
とてもかわいくて機能的な製品が作られていますよ(^^♪
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ご家族が悲観してしまうと、お子様が、自分自身の状態をとても心配してしまい、その健やかな成長を止めてしまう事にもなりかねません。
ショックなお気持ちがある場合は、私がしっかり受け止めます。
ご不明な事も、しっかりお伝えいたします。
お子様には、メガネというツールを上手に使って、
しっかりとしたアイケアを前向きに行ってもらえるよう、
一緒にサポートしていきましょう~(^^♪
このメッセージが、
広く多くの方に伝わりますように(^^♪
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