【かまわぬコラボカバー】日本の名作を、素敵な和柄カバーで
みなさん、こんにちは。
むささびです。
今回ご紹介するのは、角川文庫から出版されている、「かまわぬコラボカバー」です。
読書好きの方なら皆さんご存知の、あの和柄の可愛い文庫本ですね。
私はこのかまわぬコラボカバーが大好きで、いつか全種類集めたいと思っています。
今回の記事で、少しでもかまわぬコラボカバーの魅力をお伝えできれば嬉しいです。
壱、かまわぬコラボカバーとは
「かまわぬコラボカバー」とは、株式会社KADOKAWAの角川文庫と、てぬぐいブランドのかまわぬがコラボして販売されている文庫本です。
日本の歴史的名著を、伝統の和柄をあしらった特装カバーで読むことができます。
夏目漱石、芥川龍之介、川端康成など、名だたる文豪たちの作品が顔を揃えています。
現代の作家さんの中では、宮部みゆきさんの『あやし』が選出されて(自分の中で)話題になりました。
かまわぬコラボカバー最大の特徴は、色鮮やかで目を引く和柄のデザイン。
実際にかまわぬがてぬぐいなどの雑貨で使用しているものと、同じ文様が使われています。
こうして表紙を眺めているだけでも楽しいですね。題・著者名の配置の仕方にも、こだわりが感じられます。
カバーは丈夫な和紙のような手触りで、他の文庫本より特別感があります。
めちゃめちゃコレクター精神をくすぐってきます。これは集めずにはいられない。
角川文庫のホームページを見てみると、かまわぬコラボカバーは49種類の作品が紹介されています(2021年8月現在)。
もう販売されていない作品もいくつかあるので、全部でおそらく50~60種類くらいあるのではないでしょうか(多い……)。
全作品を集める道は、まだまだ続きそうです……。
弍、かまわぬとは
「かまわぬ」は、てぬぐいをはじめとする和雑貨を取り扱う会社・ブランドです。
かまわぬという名前は、「鎌」+「○(輪)」+「ぬ」という昔の判じ物が由来なのだそうです。
(※判じ物…文字や絵画に隠された意味を読み解く謎解き。)
(かまわぬ公式Twitterより引用)
かまわぬのてぬぐいには、古くから伝わる伝統文様はもちろん、「100年後も愛されるもの」を目指して、新たなオリジナルの意匠も取り入れられています。
まさに、ブランドが掲げる「古きを知り、新しい遊び心を生み出したい」というコンセプトに沿った商品づくりです。
かまわぬは本だけでなく、ユニクロやタリーズコーヒーなど様々な分野でコラボを展開しており、和の魅力を発信し続けています。
日本の伝統的な魅力を伝える、世界に誇れるブランドだと思います。
参、好きな和柄番付
最後に、我が家にあるかまわぬコラボカバーの中で、特に装丁が好きなものをご紹介します。
ちなみに、私はかまわぬコラボカバーを装丁メインで購入するので、作品自体は読んでいないものが多いです。
そのため、今回の番付は作品の内容を全く考慮しておりませんのであしからず。
第参位
3作品が同率でランクイン。
梶井基次郎の『檸檬』は、私が最初に購入した思い出のかまわぬコラボカバー。レモンがたくさん並んだ、作品との親和性が高いデザインです。
灰谷健次郎『兎の眼』は、「紅白まんじゅう菊」という柄。ペールカラーの背景に、紅白まんじゅうが並んでいるのが可愛いです。
横溝正史『悪魔の手毬唄』は、かまわぬコラボカバーには珍しい探偵小説です。「丸菊」という柄で、こちらもまんまるの菊が並んでいるのが可愛い。
どうやら私は丸いものが並んでいるデザインが好みということが分かったところで、第2位に参りましょう。
第弐位
やっぱり、丸いものが並んでいます。
こちら谷崎潤一郎の『細雪』は、書店で表紙を見た瞬間に一目惚れし、上中下巻3冊をごっそり書架から抜き取ってまとめ買いしました。
何という柄なのか分からないのですが、作品の題名『細雪』にちなんだ雪の柄なのかな?と思っています。
綺麗なガラス食器のようにも見えますね。全体的に淡い色合いで、涼しげな装丁になっています。
この柄について知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
第壱位
栄えある第1位は、志賀直哉の『城の崎にて・小僧の神様』です。
こちらは「切子」という柄で、伝統的なガラス製品、江戸切子の意匠を取り入れた文様です。
とにかく、美しい。その一言に尽きます。
細かい模様も素敵だし、白黒の明暗と、青のグラデーションもいい。
装丁を見ていて、最も心を掴まれた作品でした。
ちなみにこちらの『城の崎にて』は、現在かまわぬコラボカバーでは販売されていません。
そういったプレミア感も込みで、第1位とさせていただきました。
いかがだったでしょうか。
教養として日本文学を嗜みながら、伝統的な和柄の奥深さに触れる。
なんとも贅沢な読書体験ができるかまわぬコラボカバー、是非チェックしてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
むささびでした。
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