辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

キーとなる言葉解説:

①ゾミア: 辺境の採集民族や文字を持たない民族は、帝国主義に反対した勢力だって本
②大旅行記: イブンバトゥータの8冊もある旅行記。14世紀。
③ギケイキ: 義経記の現代版的な小説(連載途中らしい)。義経などが現代で生きていて、ツイッタとか使いまくってるらしい。
④列島創世記: 日本の古代史の認知考古学の本。心で土器を眺めるという考古学。

本の要点:

変な本を読んで、感想や知見を言い合うビブリオっぽいけど日本史に偏食したトーク。

ターゲットとしてる人達:

こんな本読みたいけれど、時間あんま無いよねって二の足を踏む読書好きな人々。主に歴史や社会学向けな人達。

心に刺さった内容:

①ゾミア:彼らは管理され、納税を強要される存在からの脱却に成功した。帝国主義を完全悪っぽく規定した論理展開で面白い切り口。文明が届かない場所にこそ、人々の真理があるという考え方は面白い。
②インドの王様:暴君でもあり、後世からは評価されている人物。歴史を書き記す側が、体制のどちらに居るかに寄って、どんな人物でも暗君になり得る。ただ、実際にそれを決めるのは、果たして誰が最適なのか。解けない課題を残す。
③ギケイキ:義経のヤンキー言葉が聞いてみたいという、純粋な興味が湧く。いつか読みたい。
④認知考古学の考え方:土器(出土品)を使っていたであろう人々の心に寄り添うという、スピリチュアルな感覚を主軸とした分野らしい。マスターキートンをメガ進化させたら、こうなるのかな。
⑤(本のタイトル忘れた):日本に初上陸した梅毒の感染状態から、文化的な伝播を知るって手法が、あざとくゲスい感じで、とても良いと思う。

読了:2021/8ごろ

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