無意識に買った味噌が、被ってしまった。
味噌が残り少なくなってきたから、買おうと思った。
味噌汁は好きだ。豚汁は好物の部類だと思う。でも、味噌に特別な興味はない。自分はごく一般的でありふれた味噌ユーザーである。
棚にはたくさんの味噌が並んでいるわけだが、どれがいいのか明確な基準はない。なので、パッケージから得られる情報の組み合わせで選ぶしかないのだ。で、なんか無添加とか糀(こうじ)とか書いてあると体に良さそうな気がするとか、そんな理由である味噌を買って帰った。
そうしたら、なぜか妻に怒られた。
味噌、あるよ、と。
あなたがこの前買ってきたのが冷蔵庫に入っているよ、と。
そんな馬鹿な、と思って冷蔵庫を開けるとそこにはこの味噌が鎮座していた。
そう、買ってきたのと同じ味噌が悠然とそこにあった。未開封新品。
個人的には2つのことに驚いた。
味噌買ったの全く覚えてねーわ、って事と、
何がいいのかわからないまま選んでいるのに、記憶の彼方にある前回と、選んだ味噌が同じだったこと、だ。
どうやらすでに冷蔵庫にあった味噌は、どうしても味噌汁作るぞという固い決意を胸にスーパーに行った際に、もし冷蔵庫の味噌が切れていたら嫌だから念のため買った言うなれば保険味噌だ。しかし、味噌はあったのでそのまま冷蔵庫で保管され、1か月以上が経過していた模様。
今回はその保険味噌の存在を全く失念した日常の中で、今の味噌がなくなりそうだから買った補充味噌である。
別段どの味噌が好きというこだわりもなく、フラットな気持ちで棚に並ぶ十数点の候補から選んだわけなのだが、結果はピタリと同じというのは、面白くもあり、つまらなくもあり。
ことほど左様に、人は無意識でも色々な情報から判断を下しているわけなのだけど、思考回路はそれなりにできあがってしまっている。出来上がってしまっているからこそ、そのパターンからは無意識では逃れられないんだなぁ。
きっと人は無意識に相当縛られているから、行動を変えるには意識的に変えてかないとダメなんだろね、とも思った。俺はこれから味噌を買うが、これまでとは違う味噌を買うのだ、という意志を持たないと、無意識に同じ味噌を買うことを繰り返してしまうのだ。
そのためにはそもそも味噌に無関心であることがよろしくない。興味がない、特にどれでも構わない、適当に良さそうなのを選ぼう、という程度の味噌無関心人間であることが無意識同一味噌買いの原因なのである。
次に違う味噌を買おうと思うならば、今回買った味噌をまずは覚えなければ始まらない。対象への関心を持つことがすべてのスタートラインなのである!(大多数の人にとってはどうでもいいことだと思うけど)ゆえに、味噌の記録をnoteに残し、記憶に刻み込むために書いている。
もう少し味噌のこと考えようと思って過ごしていたらLINEニュースかなんかで、味噌汁ファスティングってのがあるらしいと流れてきた。詳しくは読まなかったけど、具なし味噌汁だけ飲むファスティングらしい。酵素ドリンクとかよくわかんないけど、味噌汁なら出汁とって味噌溶かすだけだからね、飯食わずに水と味噌汁だけってのはわかりやすい。ちょっとやってみようかな、と思って1日だけやってみたらその時だけは痩せた気がした。
たまにこれやると痩せるし味噌減るし、ヘルシーなんじゃないかな。
何せ味噌2パックあるから、味噌減るし、ヘルシー。
味噌、減るし、ヘルシー。
ファスティングなんてやったことなかったけれど、食わないってちょっとだけ新鮮な体験で面白かった。これもまた味噌に興味を持ったからこそ引っかかった情報な訳で、なにごとも興味関心を持つことは良いことであるな、と思ってこんな駄文を書いている。
で、味噌へのリンク張るのに、Amazon検索してたらすげー本も見つけた。
味噌大全(笑)
帯のコメントが強い。味噌は無敵なり。
この出会いは運命?
味噌の歴史学んじゃう?
今月は本買いすぎたので、買うか買わないかは味噌汁飲みながら落ち着いて考えたい。