無知は宝物 2020/12/23
ひょんなことから原宿〜表参道〜青山界隈に行ったのだけど、原宿の古い駅舎の解体が進んでいて、あぁ、なくなっていくなぁ、と言う感じだったので、スマホでパチリと写真を撮っておいた。目の前でなくなりつつあるものを何かに残そうという抗いみたいなものか。
写真ってのはそもそも目の前で変化し続ける今を切り取るものだからなぁ、本質的に世界を1枚の紙に定着させる試みだったのだろうけど、今やストレージに刻まれたデジタルデータとして定着させる試みな訳だけど、このデータは定着と言えるほどの強度を持っているのか、なんてことを言いだすのはやはり年末のせいだろうか。
移ろう日々を何かに残そうという試みとしては日記もまたそうなのだよなぁというわけで、スーザン・ソンタグ『こころは体につられて』を読んだ。
批評を読むと、新しいアイディアを得る水脈が堰き止められてしまう:文化のコレステロール。無知は宝物であり、気軽に消費すべきではない([ポール・]ヴァレリー)
スーザン・ソンタグ『こころは体につられて』P.44
「無知は宝物」ってなんかすごくいいな。作品を、他人の言葉ではなく、まっさらな体験として鑑賞するって実は結構難しいことなんだろうな。
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