自分に対して無責任なことなんて言えないような気もするが、本当に無責任なことを言える相手なんて自分しかいないのではないか。 2021/04/06
次女が小学校入学。入学式は感染対策として親は一人のみ同伴可能。という訳で自分は入学式前後のカメラマン役として働く。
会社は休んだが仕事は止まらない。が、仕事は仕事で、休むことで見えることが多々あって面白い。いつも自分がいる会議に自分がいないときにどうだったか、とか、各所からされる報告がそれぞれの視点で面白い。人の数だけ真実がある、みたいな感じ。
滝口悠生『茄子の輝き』を読んだ。
茄子の果肉から溢れるだし汁とごま油の香り、生姜のさわやかな辛味。私は千絵ちゃんの味覚そのものになって、千絵ちゃんの舌の上でほぐれる茄子の実にもなって、皮を引き剥がされ、上 顎に押し付けられて、舌先でくずされていく。やがて千々に噛み砕かれて、喉を通ってその奥へとすべり落ちていく。
滝口悠生『茄子の輝き』P.117
茄子を食べるシーンを描いた小説ベストの称号を贈っても良いのではないかと思う。
自分に対して無責任なことなんて言えないような気もするが、本当に無責任なことを言える相手なんて自分しかいないのではないか。
滝口悠生『茄子の輝き』P.177
自分が自分にとっての最高の友達なんじゃないかと、思ったりすることは、ある。
いいなと思ったら応援しよう!
自分の好きなことを表明すると、気の合う仲間が集まってくるらしい。とりあえず、読んでくれた人に感謝、スキ押してくれた人に大感謝、あなたのスキが次を書くモチベーションです。サポートはいわゆる投げ銭。noteの会員じゃなくてもできるらしい。そんな奇特な人には超大感謝&幸せを祈ります。