「そんなに甘い仕事じゃないんです」その日、保護者に言われた一言。「子育てだってそんな甘くないですよ」と言い返したくなる気持ちを必死で抑え、「すみません」と頭を下げた。 2020/10/17
保育園運動会。コロナで色々大変な年の運動会。学年別の入れ替え制で、保護者2人までの見学が可能で、就学児はお留守番、というわけで長女は家でお留守番、となったのだけど、この入れ替えシステムは実に良い。見やすいし、我が子の出番しかないみたいな運動会だし、必要なところだけコンパクト版って感じ。けっこう親の満足度は高かったように思う。
今はもう、少し緩み気味なくらいのテンションになってきたけれど、それでもやっぱり異常事態の中での開催は勝手の違うことだらけで準備には苦労したようで、最後には涙ぐむ先生方もいて、なんというか、保育園&幼稚園のありがたみを改めて感じた。
昼休み、ご飯を食べていると、なんと、「休園になる」との情報が入った。正直婚いた。保育園は、何があっても閉まらないと思っていた。保護者には、一人ひとり勤務状況を訪ねて、登園自粛をお願いするらしい。だけど、医療と金融関係、ライフライン関係の人は、申し入れがあれば預かる、とのこと。すごいことになってきた。今この3密空間にいることに対してものすごい恐怖心が溢れ出てくるのを感じた。
「そんなに甘い仕事じゃないんです」その日、保護者に言われた一言。「子育てだってそんな甘くないですよ」と言い返したくなる気持ちを必死で抑え、「すみません」と頭を下げた。
自粛をお願いして、ほとんどの家庭が受け入れてくれた。「協力し合いましょう」「先生たちも気をつけて」と、優しい言葉をかけてくれる方もいた。だけど、お怒りだった方の対応が頭から離れない。家に帰ってもモヤモヤは晴れない。
『仕事本 私たちの緊急事態日記』P.375 - P.376
『仕事本 私たちの緊急事態日記』はこれにて読了。正直緊急事態宣言が出たあの頃と比べて状況は大して好転していないはずなのだけど、慣れてしまってきている。今はここまでの緊張感はない、のだけど、あの頃の緊張感を思い出すのにも良いタイミングで読んだ気がする。そして素晴らしい企画。続きが読みたいのだけど、みなさん、5月以降も書き続けていないのだろうか。
親子リレーでアヒル歩きでダッシュしてこけたから膝と腰が痛い。本を持ってベットに行ったら、数ページで寝落ちしていた。
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