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【読書感想文】本を出そう、本を出そう、出したらどうなった?

新テーマとして【読書感想文】を始めます。
「書評」というほど本を評価できるわけでもないし、自己啓発風エッセイの範囲で書こうと思っているので、こんな名称にしてみました。

書名:本を出そう、本を出そう、出したらどうなった?
著者:城村典子

著者曰く、

「すべての人は、本を書ける素質をもっている」

らしい。
ホンマかいな、と思ったが、人それぞれに才能や積み上げてきた経験があり、感性や価値観等も異なるので、何らかのオリジナリティを持ち合わせているとも言える。
あとは、それを発信したいと思うか?媒体に本を選ぶか?次第である。

本を出したいと思う人にとっては、本書はとても参考になると思う。
作家としての心構えにはじまり、出版業界のビジネスモデル、作家と編集者の関係性などが生々しく書かれている。

自分は作家でもなければ編集者でもない。
だから、おそらく出版業界では常識なのであろう流通事業者や小売店(書店)との取引関係や収益構造も初めて知った。
「再販制度」や「返本制度」は何となく聞いたことがあったが、発行部数や重版の判断への影響の仕方は面白かった。

では、作家志望でもない人にとって本書は単なる興味本位で読むだけのものかというとそうでもない。
むしろ、ここからが本記事の本題になる。

本書の中で自分に最も刺さったのは、以下の2点だった。(※自分の解釈も含まれている)

①作家にとっては、「出版することで自分は何を成し遂げたいか」が重要

②編集者におんぶに抱っこにならない

出版に至る道のりは平坦ではなく、越えなければならないハードルがいくつもある。
そのハードルを乗り越えるためには、「自分が何をしたいか」を明確にしておくことが重要であり、挫けそうになったときは、綺麗事ではなくその想いが支えてくれる。
これは、出版に限らず、人生のあらゆる場面に適用できると思う。
見方によってはエゴと言えるかもしれないが、最後は気持ちで決まるということだろう。
何かを成し遂げようとするときは、自分にそこまでの信念・覚悟があるのかを問いかけたい。

また、編集者におんぶに抱っこにならないというのは、自責思考の大切さを説いている。
こと編集や出版に関しては編集者の方が詳しいのは当然としても、だからと言って、編集者の言うことに従えばいいわけではない。
壁にぶつかったときに「編集者がしっかりしていないから」といった不平不満を言うのではなく、自分も責任を持って作り上げる心構えが求められるということだと理解した。

これも、出版以外の場面でも生きてくる考え方だと思う。
自分はどうしても、苦しい場面で他人や環境に原因を求めてしまいがちだが、それだと自力で解決できる可能性がなくなってしまう。
自分には何ができるかを考えて、ハードルを越えていきたい。

このように、書籍の出版を目指している人だけでなく、あらゆる人に関係する自己啓発書と言えると思う。
もともと、全員が著者になれる、をコンセプトにしているため、出版を目指してみようかなという気持ちが少し芽生えた。

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