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舞台・展覧会鑑賞記

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完全に自分の好みに偏った鑑賞記。舞台はダンス、展覧会は日本のもの、古いもの多めです。
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#和装

明治~昭和初期の花嫁衣裳

明治~昭和初期の花嫁衣裳

2019年に横浜「シルク博物館」で開催された「シルクのシンフォニー ー染と刺繍の輝きー」展から。
現代の作家の作品から、古い時代の資料的価値を持ったものまで、幅広く見ることができました。

古い時代の花嫁衣装は白・黒・赤の三色揃い袖。
こちらは鳳凰と桐をあしらった留袖です。

花嫁衣裳 三枚襲留袖(1926年)

上着:黒に菊、中着:赤に竹、下着:白に梅がそれぞれに描かれています。

驚いたのが次

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特別展きもの@東京国立博物館

特別展きもの@東京国立博物館

絶対に見たいと思っていた展覧会、行ってきました。
中止になってしまうのでは、と案じていたので見られて本当に嬉しいです。

小袖=きものという括り現代では「着物」と言えば和装全般を指しますが、この展覧会では現代の着物の原型である「小袖=きもの」と考え、小袖から後の歴史を辿る構成でした。
日本の衣裳と考えれば着物の括りに入るはずの、いわゆる「十二単」は、袖口を縫い留めない「広袖」であり、袖口の狭い「小

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