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【Baby】赤ちゃんにおすすめの絵本Vol.5〜冬のおはなし〜

こんにちは。
PonoLipo Club Workshop and LibraryスタッフのMegです。

今年の冬は暖かいな〜と思っていましたが、1月に入りぐっと寒くなりましたね。
前回、2・3歳児さんにおすすめの冬のおはなしをご紹介しましたが、今日は寒い冬の日に赤ちゃんと一緒に読みたいおすすめ絵本をご紹介します。

前回の記事はこちら↓↓



あぶくたった

構成・絵:さいとうしのぶ
出版社:ひさかたチャイルド

おそらく多くの方が子どもの頃に一度は耳にしたことがあるであろうわらべうた「あぶくたった」。
さいとうしのぶさんの描くどこかノスタルジーを感じる素朴でかわいいねずみたちが躍動するわらべうた絵本です。

割烹着に腰エプロン、豆絞りの手ぬぐいを首に巻いたねずみのかあさんを筆頭に、美味しい匂いを嗅ぎつけたこねずみ3匹(レトロな着物がおしゃれ!)、着物にももひきを履いたとうさんねずみ、丸い鼻眼鏡のじいちゃんねずみなど、昭和レトロ感満載のねずみの家族が次々とやってきて

「あぶくたった にえたった にえたか どうだか たべてみよう♪」

「むしゃ むしゃ むしゃ まだにえない♪」

と、みんなでおさじを片手にお鍋の周りで踊りながら小豆が炊けるのを今か今かと待ち構えています。
そこにはなんともゆったりとしたあたたかい家族の時間が流れていてほのぼのします。

表情豊かで躍動感溢れるねずみたちのなんともかわいらしいこと♪

「あぶくたった♪」の歌にのせて読み進めるうちにすっかりおはなしの世界に入り込み、気づいたら思わず親子で歌に合わせて身体を揺らしながらねずみたちと一緒にまだかなまだかなと小豆が炊けるのが楽しみでワクワクが止まりません。

小豆が炊ける甘くていい匂いが漂ってくるようで、思わず鼻をくんくんしてしまいます♪

最後は、ばあちゃんねずみが登場しお餅を入れておしるこの完成!!

「みんな そろって いただきまーす!」

そのおいしそうなことと言ったら…
寒い日に「はふはふ」しながら食べるおしるこ…
冬の一コマを感じるおはなしです。

歌に合わせて身体を揺らしたり、「むしゃむしゃむしゃ♪」のところで赤ちゃんの身体を突いたりむしゃむしゃ食べる真似っこをして遊びながら読むととっても楽しいです♪

1歳前後になるとだんだん「むしゃむしゃむしゃ」の場面でお鍋に手を伸ばして味見をする真似っこをしたり、「まだにえない♪」と首や手をふったり、ねずみたちと一緒に「いただきまーす!」をしておしるこを食べる真似っこをしたり、少しずつ歌詞を覚えて歌えるようになったりと楽しみ方の幅もどんどん広がっていきます。

この冬帰省した際に、おばあちゃんが小豆を炊いてくれて少し味見させてもらった息子。
すぐにピンときたようで「(あぶく)たったったっ!いっしょ!」と嬉しそうにしていました。
お餅の入ったおしるこが食べられるようになったらどんな顔をするかな?
これからも息子の成長にそっと寄り添ってくれる一冊になりそうです。

おふとんかけたら

作:かがくいひろし
出版社:ブロンズ新社

みんな大好き「だるまさんが・の・と」シリーズのかがくいひろしさんの作品です。
赤ちゃんに身近な「ねんね」のおはなしですが、かがくいひろしさんの手にかかれば、そこにはユーモア溢れる楽しい世界が広がっています。

たこさん たこさん
おふとん かけたら

くーるくる

「おふとん かけたら」より引用

「くーるくる」と、おふとんをぎゅーっ!!とするたこさんの登場に、1ページ目からぐぐっと絵本の世界に引き込まれます♪

続いて、ソフトさん(ソフトクリーム)、ありさん、トイレットペーパーさん、まめさんが次々登場して、おふとんをかけたら…

「おーーー!そうくるかー!」と、意外な展開に読んでいる大人もワクワク!!
ほのぼのかわいい世界観にぷぷぷっと思わず笑みがこぼれます♪

最後は…

そうして
おふとんさんと まくらさん
おふとんをかけたら

ぬーくぬく
おやすみなさい

「おふとん かけたら」より引用

と、すやすや気持ちよさそうに眠るおふとんさんとまくらさんたちzzzzz

ふかふかのおふとんにふわっと包まれているような気持ちになる、なんとも優しい終わり方もまた素敵です。

かがくいひろしさんの描く個性あふれるキャラクターたちと、繰り返しのリズムと言葉の響きが心地よく、「だるまさん」シリーズ同様に赤ちゃんの興味を引きつける不思議な魅力のある絵本です。

よーく見るとそれぞれのおふとんの模様がたこの吸盤になっていたり、ソフトクリームのコーン模様だったり、トイレットペーパーさんのお布団はうんち模様?だったりしてユーモアたっぷりの細かい描写も見逃せません!

かがくいひろしさんの絵本が大好きな息子。
0歳の頃はただただ音の響きやリズム、不思議な魅力を放つ絵を見て楽しんでいる感じだったのですが、1歳を過ぎると色々なことがわかるようになりますますおはなしの世界を楽しんでいます。

最近は、ふと見ると「(おふとん)かけたら〜」「くーるくる」「と〜ろとろ」など声に出しながら自分でページをめくって楽しんでいたり、ブランケット(おくるみ)を持ってきておはなしに合わせて真似っこしたりしています。
最後の「ぬーくぬく」が大好きで、絵本と同じように寝るときにブランケットをかけて「ぬーくぬく」「おやすみなさい」をするのがブームです。
「ぬーくぬく しよう♪」と誘ってくるのがとっても可愛くて…
毎晩ほっこり幸せな瞬間を噛みしめる母です。

寒い冬に心がポカポカ暖かくなるおはなしです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
赤ちゃんのお気に入りの一冊に出会えるきっかけになったら嬉しいです。

今回この記事でご紹介した絵本はこちら↓

Meg(いとながめぐみ)
PonoLipo Club Workshop&Libraryスタッフ
保育士|英語保育士|ベビーシッター
英語指導CELTA・TECSOL講師
ベビーマッサージ・ベビーヨガインストラクター

中学・高校時代をタイのバンコクで過ごす。帰国後大学にて幼児教育を専攻し、保育士、幼稚園教諭一種免許取得。横浜の私立幼稚園で働いたのち、海外で保育の経験を積むためにニュージーランドへ渡る。現地の保育施設、高校などで働き、多様な国籍・文化的背景を持つ子どもたちとの関わりの中で、英語を母国語としない子の背中を後押ししたいと思い、ニュージーランド在住中にケンブリッジ大学認定の英語指導資格CELTA・TECSOLを取得。帰国後はNPO法人にて小学生や幼稚園児のアフタースクール事業に携わり、2020年よりフリーランスの保育士として英語保育をメインとしたベビーシッターとして活動。
2023年に男児を出産。育休中にベビーマッサージとベビーヨガインストラクターの資格を取得。好奇心旺盛で元気いっぱいのパワフルな男の子の子育てに奮闘中のママ。

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