音、徒然なるままに・・・過去の音源の再評価(powder)

先日、ボクの昔のバンド「wild flowr」についてフランスのファンの方から質問が来たのはここにも書いた

関連性があるのかは不明だが、今年に入りボクの過去の作品が海外の人たちからYouTubeにupされている

ここにあげるPOWDERというユニットもFull albumであがっていた
お褒めのコメントもいただいた(笑

ちょっと長くなるがボクの初めてのプロデュース作品でもあるこのアルバムの話をしたいと思う

これは1995年にポニーキャニオンからリリースしたものだ、もう26年前になるんだ
POWDERは当時R&Bっぽい作品を出していたのだがこのミニアルバムで急に路線をAOR的な方向へシフトしたんだ

R&Bっぽい作品作品を期待してくれたであろうポニーキャニオンのスタッフには申し訳ない、今言ってもしょうがないけどね(^_^;)

レコーディングは一口坂、フリーダム、SOLの3つのスタジオを使った
エンジニアは土井さんと松林さん
音を太くするためドラムだけ24チャンのアナログのテレコで録音し、その後デジタル48(ヨンパチ)に移したりと凝ったことをやったよ

マスタリングエンジアはソニーの名人、田中三一さん
田中さんが話してくれたスティービー・ワンダーのアルバム「key of life」のレコーディング時、スタジオで見学した時の貴重なエピソードは忘れられない

大自然のSEから始まるイントロ、なんかオーガニックだろ?(笑
次の「Lunch Timeを一緒に」は70年代のNYのバンドStuffあたりを意識したんだろうな、そんなサウンドだ

全編で活躍してくれている酒井(聡行)くんのサンボーンばりのSaxが雰囲気を決めてくれている
彼は◯スチルのサポートをやっていた頃に知り合った
日本人離れした出音とファンキーなフレーズが最高だった

他にドラムの須貝(ビバ)直人さん、スタジオミュージシャンとしてもベテランで真心ブラザーズのドラムでも有名だね
むかしから思っているんだけど音色とかグルーヴがアンディ・ニューマークみたいなんだ
彼は白人だけど黒っぽいノリなんだよ、そんなところが須貝さんにはあるよ

ギターは徳永澄夫くん、実は彼とは地元にいる頃にバンドを一緒にやっていたころがあるんだ
その頃からジョン・メイオールバンドにいたハイタイド・ハリスと一緒にブルースをやっていた
カーマイン・アピスや元キャロルな内海氏ともやっていたな
彼も日本人離れしたセンスだった

この二人の出会いのきっかけはボクだったかなぁ
ある女性Sax奏者、朝本千可さんのライブのプロデュースの仕事が馴れ初めだった気がする

このアルバムはこの3人が中心メンバーなんだけど、だから演奏は最高だったよ
それ以外はボクがやった

「昼寝をしよう」は当時聴いていたギル・スコット・ヘロンの影響が強い、「The Rainbow Spans The Sky」は1967年のフェンダーのジャズベースを使ったっけ
それ以外の曲は自分のオリジナルベースを使った(多分)
ピックアップはバルトリーニで
サドゥスキーのプリアンプが入っている
「君と会えたから ~恋の行方II~」はカリモク家具のCM曲だった
この曲と「思い出がおもいがけなくて ~恋の行方I~」は同じメロディなんだけどアレンジが違う
こちらはボサっぽくやりたかったのでスタン・ゲッツみたいなテナーを酒井くんに要求したっけ
パーカッションはブラジル人のフランシス・シルヴァ
彼はサックス奏者の土岐さんのアルバム「BRASIL」でプレイしていたのだがその後日本に来ていたとは知らなんだ
彼も朝本千可さんのライブで知り合ったんだ

最後の「The Summer Of Life」はAirplayの「After the Love Is Gone」ぽいバラードにしたくて書いた、エンディングでベースのスラップが聴こえる、アマチュア時代はチョッパー野郎だったのを思い出す

そうそう、「Sol Blues」はレコーディングしていたスタジオ名からつけたタイトルだ
たまたまスタジオに遊びにきていたドラマーで友人の大高さんがブラシで参加したブルース風な曲だ、ボクはコンガを叩いてる
この大高さんと澄夫くんと一緒にむかしバンドをやってたんだよ

そんな懐かしい作品だ

そうそう、ボーカルは当時某メジャーレコードメーカーに努めていて音大出のピアニストでボクの彼女だった(笑
#music #音楽 #料理 #私の料理 #私の仕事 #晩ごはん #food #シティポップ #1970年代 #1990年代

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?