教えて!萩原さん「10年後の人生を語ろう」ぶっちゃけ討論・相談会
「これからどんな働き方をめざしたらいい?」
「何から手をつけるべき?優先順位は?」
「私にとって本当の課題って何だろう?」
そんなキャリアや人生の悩みを抱えて、自分の軸がぐらついていることに不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回スペシャルゲストにお迎えしたのは、迷えるビジネスパーソンに「自分の人生を経営する能力を身に着ける『ライフMBA』」を提唱されている、#ポスト会社員の働き方 を模索する40代オッさん・経営アドバイザー 萩原 雅裕さん。
meetALIVEを支えるコンソーシアム「MIJS」参加企業から3名の若手社員を募り、キャリアや人生の悩みをぶつけてもらいました。
「『自分軸』で生きるヒント、教えてください、萩原さん!」
【スペシャルゲスト】
萩原 雅裕 氏
経営アドバイザー/SaaSコンサル/経営者メンター
個人で toB と toC事業に挑戦中、#ポスト会社員の働き方 を模索する40代ジェネラリスト。人生100年時代を見据えて25年間の会社員人生に区切りをつけ、組織に属さなくても新しい経験や挑戦をしながら、幸せなキャリアを築けるのか人体実験中。
【若手ゲスト】
伊藤さん(30代)(アステリア株式会社)
石川さん(20代)(ウイングアーク1st株式会社)
小西さん(20代)(テックタッチ株式会社)
――討論会を始める前に、萩原さんが提唱する「ライフMBA」を簡単に説明します。
ライフMBAとは、人生において大事なことの全体像を押さえることを目指す考え方です。それができるようになると、自分にとって本当に必要なことに時間や労力を費やすことが可能となり、人生のハンドルを自分で握っている感覚が持てるようになります。
――ライフMBAのカリキュラムには6つの必修科目があります。今回登壇いただく3名の若手の方々には、その中から自分が最も気になる科目を1つ、事前にピックアップしていただきました。討論会にてそれぞれ深掘りしていきたいと思います。
――それでは討論会スタートです! 伊藤さんはどの科目を選びましたか?
伊藤さん:
「1.人生ビジョン」です。私の生き方は行き当たりばったりで、妻にもよく「あなたはどうしたいの?」と言われています(笑)
自分としては現状に満足しているところもあるのですが、2児の父でもあるので、このままでよいのだろうかと……
萩原さん:
そういった「行き当たりばったり」が嫌なのか心地よいのか、をきちんと見つめるのが大切なんです。
世の中に昔からある「男性ならばこうあらねばならない」「上司たるものこうでなければならない」といった価値観に晒され続けていると、自分にとって何が本当に心地よいのかがわからなくなってしまうことがあると思います。
でもそれはあくまでも他人の価値観ですよね。自分の本心と向き合って、自分にとっての幸せを見つけることが大切です。
奥さまの価値観も聞きながら、一度話し合ってみるといいのではないでしょうか。自分が心地よい生き方を選択することと家族を幸せにすることは、両立できると思います。
――続いて石川さん、お願いします。
石川さん:
私は「6.マネーリテラシー」にしました。私はこれから一人でもしっかり生きて行けるようなライフプランを描きたいと思っているのですが、現時点で保険にも入っていないし、投資などもしていないんです。どんなふうにマネーリテラシーを育てていったらよいのでしょうか。
萩原さん:
お金のことは学校で教えてくれないですし、多くの人が後回しにしがちな領域かもしれないですね。
これからの人生の時間が長いほど、人生における選択肢の幅は広くなると思うのですが、石川さんはまだ20代だから、じゅうぶん時間を「味方」につけられますよね。すぐにでも勉強を始めて、失敗もして、たくさん経験値を積んでいくのがよいと思います。
――最後に、小西さん。
小西さん:
私は「2.意思決定」です。私は将来、起業したいと考えているのですが、結婚や子育てとの両立やリスクとの兼ね合いを考えた時に、適切な意思決定をしていけるのか不安です。
萩原さん:
その不安の根底には「リスクを漠然と見ている」ことがあるのではないでしょうか。まだ先のことなので、具体的にイメージできていないから不安を感じているんだと思います。
人生の選択をする場面において「自分がとれるリスクを適切に見積もる」のは大事なことです。しかし、結婚や子育てを「なんとなく大変そう」としか捉えられていないと、自分が取れるリスクなのか判断しづらいんですよね。
先に経験している人を見て具体的にどんな大変さがあるのかを知り、疑似的にでも経験値を上げて、判断材料の解像度を上げていくとよいと思います。
――ここからは質疑応答です。まずはゲストの皆さん、萩原さんに聞いてみたいことをどうぞ。
伊藤さん:
さまざまな企業を経験されてきた萩原さんは「転職」をどのように捉えていましたか?
萩原さん:
外資系企業には「自分のジョブは自分から探すもの」というカルチャーがあります。やりたい仕事があれば手を挙げる、別の部署にあるのなら異動する、自社の中になければ外まで選択肢を広げるといった考え方です。
そういう中で、私は転職というものをあまり特別視しなくなり、今の仕事にワクワクできなかったり、次のチャレンジが必要になったときは、自然と選択肢のひとつとして捉えていたように思います。
小西さん:
萩原さんは、後悔をしたことはありますか?
萩原さん:
もともとあまり過去を振り返らないタイプなんですが(笑)自分が進むべき道を「なんとなく」で選んでしまうと、後から引っかかるかもしれません。
自分で明確な意志を持って選択すれば、後悔はしなくなるのではないかと思います。人は選んだ道を正解にしようと努力するものですしね。
――オーディエンスの方からの質問です。「上司として部下と1on1をする際に、萩原さんが大切にしているポイントを教えてください」。
萩原さん:
キャリアプランの話をする時、職種や役職をベースにするのではなく「あなたはどんな時に楽しいと感じるの?」「どういう環境だと能力を発揮しやすい?」のようにその人の本質を掘り下げていくことです。
本人の気づきにもなるし、上司としてもその人に活躍してもらえる職場を作りやすくなると思います。
また、中長期のキャリアの話と目先の業務の話は、混乱しないよう別々の回にするのも大事ですね。
――続いて、若手の皆さんへも質問が来ています。「上司や先輩と人生論を話そうと思えるのは、どのくらいの関係になってからですか?」とのことですが、どんな上司とならそういう話がしたいと思えますか?
小西さん:
信頼できる、リスペクトしている人なら。
石川さん:
私は「私の人生と向き合ってくれているかどうか」がポイントですね。仕事だけでなく私自身に関心をもって話をしてくれるかが大事です。
伊藤さん:
私は、一回飲みに行ったらぜんぜんオッケーです(笑)
恥ずかしいことでも隠すことでもないし、まず自分を知ってもらうことが大事だと思うから。
――次は萩原さんへの質問です。「自分の真の価値観を見つけるには、どうしたらいいのでしょうか?」
萩原さん:
私は、自分がどういうときにネガティブな感情になるのか、もしくは楽しく感じるのかを掘り下げて分析する「感情ジャーナリング」というのを行いました。それを積み重ねることで、自分の傾向が見えてくると思います。
――続いて、大学2年生の方から。「10年後の自分に何が起きるのか分からず、怖いです。将来どうなってしまうのかも分からないのに、人生ビジョンを作る必要があるのでしょうか」。
萩原さん:
「どういう職種に就くか」のような表面的な人生像は、あらかじめ決める必要はないと思います。
ただ、自分がどんな時に楽しいのか、何をしていると輝けるのかを、自分で把握していることは大切です。そしてそれは、やってみないとわからない。
怖いと感じる理由が「見えないから」だとしたら「見えるようにする」にはやってみるしかないと思います。
――こんな質問も来ています。「外国人上司とのうまい付き合い方を知りたいです」
萩原さん:
外国人も人間ですし、日本人同士であっても同じ感覚を持っているとは限らないですよね。
国籍差よりも個性差のほうが人間関係への影響が大きいですから、あくまでも個人を知ろうとすることが大事だと思います。
――最後の質問です。「ご自身にとって一番大きな転機に、影響を受けたのはどのような人ですか?」
萩原さん:
特定の人はいませんが、若い時にはいろいろな先輩方が導いてくれましたし「同年代のスゴイヤツ」にはいつも刺激をもらっています。
あと、最近は若い人から刺激をもらうことが多いですね。
――萩原さん、ありがとうございました!
若手の皆さん、上司の立場を務める方からも切実な悩みや疑問をぶつけていただいた今回の企画。
萩原さんの経験にもとづいた実感あふれる言葉に、これからのキャリアや人生のヒントがたくさん見つかったのではないでしょうか。
2021年もあと約3カ月。今年の目標、そして人生のビジョンについて改めて考えながら、自分の本音と向き合い「自分軸」で生きていきましょう!
…
ライター 北村朱里 @kitamuraakari
meetALIVE プロデューサー 森脇 匡紀 @moriwaking
meetALIVE コミュニティマネージャー 小倉一葉 @osake1st
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