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コミュニティとしての飲食業(まとめ)

コミュニティとしての飲食業を展開していく上で大切なのは、数値化した利益に左右されないことかもしれません。もちろん損益分岐点や人事生産性、人件費率、原価率など数値から得られる運営の効率化は疎かにしてはいけません。しかし生み出す利益を常に数値化する事で理解したつもりになるのは危ないのではないだろうか。そこには、信用や信頼を数値化する「お金」という考え方が抜け落ちている気がします。

そもそも「お金」というもののイメージが資本主義社会において、エゴを数値化したイメージがついてしまっているのではないでしょうか。しかし昔の人はこう言いました。「金は天下の回り物」…と。この場合の「お金」とは信用信頼を数値化したものであったことに、いつの間にか人は忘れてしまっているような気がする。現代においてはクラウドファンディンングがまさにそれで、あれは周りの人から理解や協力を得て資金を集める方法ですが、この理解や協力には信用や信頼無くしては成立はしません。欠点は、この場合の「お金」がすぐに数値となって現れないことかもしれません。また、私利私欲のためには集まらない「お金」である、と言えるのかもしれません。

顧客とのコミュニティから展開するビジネスは、ある意味閉ざされた世界の中に構築していくスタイルです。しかしここでの絆を深めていくことで、オンラインとオフライン両方での需要と供給が見込めるビジネスになるのではないでしょうか?

しかしビジネスである以上、新たなマーケットを開拓する必要があります。店が提供する「ニーズ」には新たな顧客に振り向いていただく必要があります。しかしコミュニティでの密な関係性を重要視しているわけですから、不特定多数の人々に向けて経費をかけた宣伝を打ち出すことはあまり効果的な手段だとは思えません。地域の中で身近な存在として認知してもらうために、まずは店(の存在)が地域の人々の視野に触れる必要があります。海外で異文化の飲食業をしていれば、そういうものに全く興味を持たない人がいることは重々承知しているはずです。しかし新規顧客はここを開拓する他ないのです。ですから、そんな人たちの目に触れる存在になるために、地域の活性化や文化交流という立ち位置で、こちら側から進んで歩み寄らなければなりません。

地域貢献度を高めて、コミュニティを広げていく。最終的には街に浸透し、誰もが振り向く存在にビジネスが成長していくことを理想とする。足場を固めるために、身近な所からコミュニティを確かなものに築き上げ、やがてそのコミュニケーションが街のように成長できれば良い…。

これが私の考える「コミュニティとしての飲食業」の姿です。

それが実現するために、僕は動き始めます。

僕は経営コンサルタントではありません。ここに掲げた「結果」を出した人間でもありません。経験値20数年の一介の料理人の、今とこれからについてを言葉にまとめただけです。つまりこれは僕の「ストーリー」なのです。そこにたどり着けるかどうかの「過程」を紹介していることになります。最短の目標としては、まずは一年後の自分と答え合わせをすることにあります。どこまで実現化しているのか、それを今この場とYouTubeで発信で更新していこうと思っています。

まだまだ、つづきます......(^ - ^)よ




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