【人生ゲーム】プレーヤーにはクリアする条件ぐらい教えてくれたっていいじゃない。
今日も、もう一人の「私」に電源を入れられ、動かされている。
何が楽しくてプレーしなければならないのだろうか。
無理やりスイッチを入れられて、動き回らせられるこっちの気持ちにもなってみろよ、といいたい。
いっそ反抗してやろうか。
いや、どのみちプレーさせられる運命にあるのだから逆らわずにいよう。
「私」の望みは「私」のレベルアップだ。
早いところ望みを叶えて差し上げよう。
私も何も嫌なことばかりではない。
報酬を得たり、美味しいものを食べたり、美女と過ごしたり、とそれなりのご褒美もあるわけだ。
だから「私」とwin-winな関係を築くことができていると思う。
ゲームの世界の「私」が頑張りすぎて死んだらどうするかって?
どうせ「リセット」するんだろうよ。
もちろん、今までの経験値もなくなるだろうから、「私」もそれは望んでいないだろう。だから慎重にプレーしているわけだろうに。
無理をすると自然と「待った」がかかるのはそのためだ。
しかしこの壮大な世界でのゴールを何に設定しているのかわからないところが、このゲームの不満なところだ。
なぜゴールを知らされずにプレーさせられているのだろう。
自分で知れ、ということなのだろうか。
だとしたらなかなか困難なゲームだ。
選択肢がたくさんあるのだから。
ただヒントは必ずあるはず。
それを見つけながら手探りで進み、クリアしたときに初めて「わかる」のだろう。
なんとも意地悪なゲームに参加させられているものだ。
私の観察眼をなめちゃいけない。
もうあたりはついている。