砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない：エンタメコンテンツ偏愛シャッフル
エンタメコンテンツ大好き、暇さえあれば読書に映画にドラマに音楽にを貪欲に鑑賞しています。
ただただ大好きなものをゴリゴリ人に勧めたい。
そんな欲求を満たすために紹介していきます。
毎日20:00、力つきるまで！
「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」
母子家庭で、ニートの兄を持ち、お金という"実弾"を手に入れるため中学を卒業したら自衛隊に入ろうとしているなぎさ。
父母が芸能人で美人なのに、自らを人魚だといったり2Lペットボトルでぐびぐび水を飲んだりする変人の転校生、藻屑(本名)。
嘘ばかりついているかまってちゃんな上に、なにかとなぎさと関わろうとする藻屑に最初はなんだコイツと思っていたなぎさも、藻屑を知るうちにだんだんと仲良くなっていく。
藻屑は繊細で危うい父親の暴力にあい、なぎさは家族の中で神格化された金食い虫の兄に振り回されている。まだ中学生で無力なふたりには、過酷な環境での暮らし。
それでも束の間、ふたりは心を通わせる。
それなのに、運命は非情で、、、
誰もが通る、思春期のどうしようもない無力感や苛立ち、純粋な崇拝と愛情なんかが、鮮やかに描かれている。
お金を"実弾"に例えたり、藻屑の嘘や行動を砂糖菓子でできた弾丸と例えるところが、すごいと思った。
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