にっぽんSAKE紀行 #326-329 佐賀 JR唐津線の旅 東鶴 万齢 聚楽太閤
今回は飲み鉄っぽく、JR唐津線に乗りながら、日本酒の蔵をめぐります。(note 39報目)
例によって羽田を早朝に出発して、佐賀空港に到着。バスで佐賀市内に向かいます。
Google Mapの案内によると、県庁前でバスの乗り換え。。ちょっと待ち時間があるなあと思っていると、健康のため次の停留所まで歩きましょうというステッカーが。。おお確かに、これはいいですね。
乗り換えたバスで尼寺に向かいます。あまでらと読んでいたけど、「にいじ」なのですね。。地名って難しい。しかもこの路線、時間によってバス停の位置が大きく変わるのを知らずに、結構大変な目にあいました。。。
なんとか大和酒造さんに到着。前回佐賀に来たときに「肥前杜氏」を飲んだので、いつかは来ようと思ってました。なかなか立派な建物です。
ギャラリーの入り口で蔵の方にお酒の小売を伺うと、蔵は休造中で日本酒(四合瓶)の在庫はもうないとのこと。焼酎も今あるものだけで、日本酒も焼酎も、製造再開の見込みは不明とのこと。。やはりコロナの傷跡は深い。。。残念な気持ちを胸に、佐賀駅に戻ります。
なぜか最近頻繁に来るようになった佐賀駅でお昼を食べて、いよいよ唐津線の旅のスタートです。唐津線は、佐賀県の久保田駅から西唐津駅を結ぶ、一部を除き非電化、単線の路線ですが、全ての列車が佐賀始発になっています。列車はワンマン、1または2両編成で、交通系ICカード非対応です。
酒蔵と羊羹を求めて何度か来た小城(おぎ)は今回はパスして、最初に東多久で下車します。歩くこと15分くらいで東鶴酒造さんに到着。蔵の入り口(出口?)にある臨時の販売所で、東鶴 純米吟醸 芽吹き を購入。ようやくこの日最初の日本酒をゲットです。
東多久駅に戻って、次は相知(あいち)駅に向かいます。次は万齢を醸す、小松酒造さん。相知駅から8分ほどの距離。おお、小松酒造さんは、みりんの「のみりんこ」を醸している蔵だったのですね。こちらでは掛け米に「西海」を使った万齢 生酛 特別純米 八百万(やおよろず)を購入。西海を使ったお酒は初めてなので、たのしみです。
相知の駅でしばらく列車を待って、唐津に到着。気温が高くて、思いのほかバテてしまったので、ここはタクシーに乗って、鳴滝酒造さんに直行。こちらは聚楽 太閤を醸している蔵ですね。唐津は太閤秀吉が朝鮮出兵の際にわずか5ヶ月で構築した巨城、名護屋場のあったところで、太閤さん人気の高いお国柄。(と蔵の方に教えてもらいました。)1974年に蔵を新設する際、水にこだわってこの地を選んだそうです。最寄りのバス停の次は「お茶の水」。良い水が湧いているのでしょうね。せっかくなので、お酒を利いてみますかとのありがたいお申し出にホイホイと利酒をして、いただいたのが、聚楽太閤 本醸造 低温瓶囲い と 大吟醸 栄。異なる味わいで、めちゃ楽しみです。
唐津駅まではしっかりバスで戻って、あとはJR筑肥線と地下鉄空港線で、一気に福岡空港へ。このルートはめちゃ便利ですね。
福岡空港ではわずかしか時間がないのですが、急いで空港3階の竹乃屋さんに突入。「お急ぎですか?」の質問に、鳥皮焼きを頼んでから席に案内してもらいます。選んだお酒は、若波 純米吟醸。先々月に伺った蔵です。時間がないくせにしっかりアカバラ(かんぱち)の刺身まで頼んで、大満足。離着陸する飛行機を眺めながらの日本酒はサイコー。今度はもう少し余裕をつくって来ようと思いました。
今回のお土産は、唐津の松露饅頭。もっちりとした食感が楽しいお饅頭ですね!
(次回も福岡に決めました。お楽しみに。)