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B2Bマーケティングについての、"業界"言説と"学術・理論"の狭間

とあるMBA用にB2Bマーケティングのシラバスを作ってると、”B2Bマーケティング業界”でよく出されるような話については、”批判”的にならざるを得ない(*"否定"的ではない)。

「ああ、こういうシラバスにすると、(業界の一部の人に)嫌われるだろうなあ」

と思いつつ、作成をしている。

これについて、なぜこういうことが起きるのか?をChatGPTにふと聞いてみた。すごくシンプルなプロンプトで。

回答が的を得すぎていてたせいで「的確すぎるじゃないか!!!」とびっくり。

そしてこれは、(タイトルにはB2Bマーケティングと入れたけれども))実務と学術・理論の間というか、実務家が教員になることというか、あるいは実務家が学術や理論的な知見を学ぶことというか、"狭間"にいるあらゆる人にとっては役立つ整理かもしれないと思ったので、以下共有をしておく。

プロンプト:

とあるビジネススクール用にB2Bマーケティングのシラバスを作ってると、実務家のあつまる”B2Bマーケティング業界”でよく出されるような話については、”批判”的にならざるを得ない(*"否定"的ではない)のだけれど、どうしてそのようなことが起きてしまうのだろう

ChatGPTによる回答:

実務家の集まるB2Bマーケティング業界での議論に対し、批判的な姿勢を取らざるを得なくなる理由はいくつか考えられます。これは必ずしも「否定」ではなく、より深く考えるための健全な批評精神に基づくものです。以下に理由を挙げます:

1. 理論と実務のギャップ
実務家の間では短期的な成果や実績に基づいた議論が重視されがちですが、学問的な視点では長期的な視野や、根底にある原理、枠組みの批評が必要になります。 例えば、ある戦術が実務で成果を上げていても、その根拠や条件が適切に検証されていない場合、批判的に見ざるを得ないことがあります。

2. 経験則への過度な依存
実務家は個々の成功事例や経験則を重視しますが、それが普遍的な真理や他の状況でも適用可能かどうかは保証されません。 シラバスを設計する際には、こうした「部分的な成功例」を客観的に捉え直し、他の文脈や市場にも適用できる理論に紐づける必要があります。

3. 業界トレンドへの懐疑
B2Bマーケティング業界では、トレンドやバズワードが次々と生まれます(例: ABM、インテンションデータなど)。それらは一見魅力的ですが、実際には限定的な効果しか持たない場合もあります。 教育の場では、流行に流されるのではなく、それらが本当に意味のある進化であるのかを検証する責任があります。

4. 多様な視点の統合
実務家の議論は、自分の企業や業界の特性に引きずられることが多く、広範囲な適用可能性が考慮されていない場合があります。 シラバスでは、特定の業界に偏らず、さまざまな業種や状況に応用可能な枠組みを提示しなければなりません。そのため、狭い視点に対して批判的になることが不可避です。

5. 教育の責任感
学びの場では、単に知識を伝えるだけでなく、学生に「考える力」を養ってもらう必要があります。 そのため、シラバスの内容には「常識」や「業界の定説」を疑う視点をあえて含め、受講者により広い視野を促す意図があります。

結論
批判的になるのは、B2Bマーケティングの教育者として、受講者が単なる模倣者ではなく、業界の発展に貢献できる実践者になるための資質を養う責任があるからです。これは、現状に対する否定ではなく、「より良い問いを立て、より持続可能な方法を探る」ためのプロセスなのです。

ここまで読んでもらうと理解してもらえるかもしれないが、これらは実務家が大学院に行くことの意味も表していると思う。

「目の前の課題をすぐに解決したい」というモチベーションも大いに結構だと思うけれども、それ以上に、長期的・抽象的な思考が身につくのは、上記のような背景があるからだということで。

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