メディックメディアMIG ぶっちゃけトーク 第3話
▼前回の記事はこちら。
仕事で描いた絵で気に入っているものはありますか？
ミグ メディカルイラストレーターの皆さんは、少なからず絵を描くのが好きでお仕事にしていると思いますが、自分が仕事で描いたイラストで気に入っているものや思い入れをもっているものってありますか？
ロボ 気に入っているイラストはいくつかありますね。
イラスト一点一点に「思い入れ」は…あまりないかも…。プライドを持って作っているのですが、自分の描いたイラストだーって熱を込めすぎても、編集者とのやりとりや監修チェックで普通に無くなることもあるので。
ラフの段階だとまだ愛着あるんですが、完成に近づくにつれ、たくさんの人の意見が入って自分のものではなくなるかんじ。
エイリアン 私もそうですね。自分の絵柄そのままで描いてるわけでもないですし、やっぱり他のイラストレーターとテイストを合わせて描く必要がありますし。あと、知らない間に自分が描いたイラストが違う巻に流用されていることもよくあるので。『看護がみえる』に、自分がかつて『病気がみえる（以下、病みえ）』に描いたカットが載っていて、「あ、使われてる！」って思ったりとか。自分のイラストは「会社の共有財産」という認識です。
ロボ イラストにしろチャートにしろ、結局は紙面を構成する素材の一部ですからね。むしろ、紙面全体を作ることに個性というか、「自分が頑張ってレイアウトを考えて、綺麗に見せることができたな」と思うかもしれない。
編集者から渡された、絶対に紙面に収まらなさそうな量の原案を、パズルみたいに組み合わせて上手く配置できたとか、導線が綺麗で読みやすく魅力的に見せることができた、とか…。一箇所のイラストがよく描けたかどうかよりも、「紙面全体に対して、どういうビジュアル化ができたか」に重点をおいていますね。
エイリアン その観点で言うと、私も「イラスト」というよりは、原案に対して「これを言いたいんだったら、こう直した方が分かりやすいと思います」という提案をして、それを編集者に採用してもらえて、監修者の先生からもOKをもらえたときの方が印象的ですね。「より分かりやすく作れた」という点で記憶に残ってる紙面はあります。
ミグ 個々のイラストよりも、表現やレイアウトの方が思い入れがあるんですね。「イラストレーターはお互いの絵がわかる」という話が出ましたが、3DCGでも個人の癖というか、「これを作ったのはこの人だな」みたいなものは出るんですか？
ビーバー 一般的には出るのかな…？今メディックメディアで作っているCGは、チームで同じ人体モデルを共有して制作しているので個性は出にくいと思います。上手く作れた時に嬉しい、よかった、という気持ちにはなりますが、たしかに「自分の作品」みたいな意識はないので思い入れはない…かも…。思い入れがない、という言い方をしてしまうと、ちょっと悲しい感じになっちゃいますね。
（参考：メディックメディアのCGコンテンツについての記事）
ロボ （笑）。まあ、仕事で絵を描くとなると、あえて思い入れを持たないようにしているところもありますよね。イラストは、制作過程で必ずいろんな人の目に触れて、添削されるわけですし。愛情を込めて制作しても、校了までにいろいろと変わってしまうので、それを考えるとかわいそうになってしまう。かわいい我が子だから（笑）。
みんなの絵のルーツは？
ミグ みなさんが絵を描くことに目覚めたきっかけは何でしたか？ 身近に絵を描く人がいましたか？
ロボ 父親が美術や漫画とかに造詣が深かったりはしましたが、特に絵を描いてはいなかったですね。田舎だから遊ぶものも特になかったし、妄想はたくさんしていたので頭の中のイメージを形にするのが面白くて絵を描き始めたんだと思います。あと、描いた絵をまわりの人に褒めてもらえたことが一番大きい気がします。
ビーバー 私は中学の美術の授業ですかね。ちょっと褒められて、調子に乗ったままここまできてしまいました。身内に絵を描く人はいなかったのですが、高校大学と美術系に進んで、絵を描く人たちに囲まれて切磋琢磨できる環境で過ごせたのはよかったなあと思います。そのおかげで今でも楽しく絵が描けている気がします。
ロボ エイリアンさんのところはどうですか？ ご家族に絵を描く人は。
エイリアン うちも、親族に美術系の出身者は全くいませんでした。強いて言うなら、姉や兄がちょっとオタク気質で漫画を描いていたりしたので、その影響かなあ。高校もオタク友達が多かったです。でも、いまほどオタク界隈がオープンじゃなかったですね。
ビーバー うっすら世代が透けてしまいますが（笑）、当時はオタク趣味を隠す風潮がありましたよね。今はすごくオープンになった気がします。
ロボ 自分はオタク気質を隠すことに美意識というか、口に出さないところがかっこいいとか思っていた…気がします。笑
会社について言いたいこと、ある？
ミグ さて、座談会の最後のテーマは、ズバリ「会社に要望したいことはある？」です。本当は会社の制度がこうだったらいいなとか、この制度いらなくない？ということを、気兼ねなくしゃべっていってください！
ロボ うーん…基本的に今の環境で何不自由なくやらせてもらっているので特に要望とかあるわけではないですが…、しいて言えば、社員旅行とかのイベントに、子供を連れていけたらいいな、とかですかね。社内イベントの多い会社ではあるけど、子供がいるとやっぱり参加が難しいなって思うので。
ビーバー いいですね…！メディックの社員旅行は珍しいところに行くことも多いようなので、お子さんも楽しめそう。
エイリアン 夏にやるバーベキューは「家族を連れてきてOK」となっているんですけど、今時は共働きの家庭もすごく多いから、まずパートナーを呼ぶことが難しいですよね。
ビーバー 「旅行」だったら、思い切ってパートナーにも休みを取ってもらえそうな気がしますしね。あとは、しいて挙げるなら住宅手当ですかね。やっぱり、南青山の近くに住むとなると、高くなっちゃうので。
エイリアン 住宅手当はみんな言っていますね〜。社員の中には、通勤時間を短くしたいからと、あえて会社の徒歩圏内に住んでいる人もいるらしいです。どんな間取りで、どれくらいの家賃なのかが気になる…。
私は、防音の会議室を増やしてほしいなって思います。作業スペースと会議スペースがオープンに繋がっているので、集中したい作業のときに会議の声が気になっちゃう人がいるんじゃないかな？と思っています。
ロボ 一長一短ですよね。オフィスのオープンさが良さというか、おそらく社長のビジョンを反映しているとは思うんですけどね。
座談会の終わりに…
ミグ 皆さん、ざっくばらんに語っていただいてありがとうございました！
ここでお知らせですが、実は「MIG note」運営メンバーのエイリアンさんが、一旦卒業することになりました。
ロボ 帰ってしまうのか、星に…。
エイリアン そうそう別の銀河に… いや、そんなキャラ設定した覚えはないです（笑）。まだ数記事はエイリアン名義のものが投稿されると思いますが、今後のnote運営はよろしくお願いします！
ビーバー 面白い記事を出せるようにがんばります〜！
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