コンテンツが伸び悩んだ時に最初にやるべきこと
コンテンツマーケティングにおいてコンテンツの拡散に苦労している場合、その原因の多くが「物量不足」にあることが圧倒的なんです。なので、伸び悩んだときに最初にやるべきことは投稿数を増やすことになります。
コンテンツの量が不足していると、どうして上手くいかないのでしょうか。それには2つの理由があります。
理由その1:コンテンツプラットフォームのアルゴリズムに乗らない
理由その1として挙げられるのは、コンテンツ量が少ないと「コンテンツプラットフォームのアルゴリズムに乗らない」という問題です。そもそも、発信したコンテンツへの集客経路はほとんどがプラットフォーマーによるレコメンドなんですね。プラットフォーマーが「このコンテンツをもっと表示しよう」と判断すると、YouTubeであればおすすめ欄、Instagramであれば検索欄などにレコメンドされるようになります。
YouTubeやInstagramなどの主要なプラットフォームでは、コンテンツの投稿数がある一定の量に達していないと、推薦アルゴリズムによるレコメンドがされにくい仕組みになっています。一定のコンテンツ量がなければ、プラットフォーム側は「これはどういうコンテンツを紹介するアカウントなのか」という判断がつかないためです。
たとえば、YouTubeにおいては、新しいアカウントでコンテンツを投稿し始めた場合、初めはほとんどレコメンドされません。投稿数が数十本に達すると、プラットフォームのアルゴリズムがそのコンテンツのジャンルを認識し、徐々にレコメンドされるようになるんですね。この過程には少なくとも3か月はかかります。
このように、プラットフォームのアルゴリズムに適応するためには、一定の量のコンテンツを継続して投稿し、その活動を定期的に行うことが非常に重要です。この投稿数が多くなることで、アルゴリズムはそのコンテンツクリエーターの活動をより積極的にサポートするようになります。それによって、より多くのユーザーにコンテンツが届くようになります。
理由その2:たくさん投稿しないとレコメンドの傾向が見えない
コンテンツクリエーターとしては、始める際、最初に決めたテーマに沿って、さまざまな種類のコンテンツを投稿する必要があります。これには重要な理由があります。
まず、異なるタイプのコンテンツを投稿することによって、どのタイプのコンテンツがプラットフォームのレコメンドシステムにより好まれるかを明確に把握することが可能になります。同じようなスタイルの動画ばかりを投稿していると、どの動画がユーザーに受け、どの動画がレコメンドされやすいかの傾向を掴むことが難しくなります。異なるアプローチでコンテンツを作ることにより「このコンテンツは当たり、このコンテンツははずれ」というように、自分自身で学習し、分析することが可能になるんですね。
このプロセスを効率的に行うためには、十分な量のコンテンツを制作し、投稿する必要があります。量を増やすことによって、多様なデータを収集し、それを基にどのタイプのコンテンツが自分のアカウントにとって最も効果的かを理解することができるわけです。
理由その3:定期的に投稿しないと観られなくなる
理由その3は、「定期的に投稿しないと観られなくなる」という問題です。これは、一度あなたのコンテンツを視聴したユーザーに対して、再度別のコンテンツをレコメンドするシステムがプラットフォームに組み込まれているためです。これを「エンゲージメントが高いユーザーへのレコメンド」と呼びますが、重要なのは、このエンゲージメントが時間とともに減少していくことです。
つまり、ユーザーがあなたのコンテンツを見たり、いいねをしたりすると、その直後に他のコンテンツがレコメンドされることが多いのですが、時間が経過するとその効果は低減します。
このため、ユーザーに継続して自分のコンテンツを視聴してもらうためには、定期的な投稿が必要になります。例えば、最初に100本のコンテンツを投稿した後、数ヶ月間何も投稿しないよりも、毎週2本ずつコンスタントに新しいコンテンツを投稿する方が、ユーザーのエンゲージメントを維持しやすくなります。
しかし、これらの努力にもかかわらずコンテンツが伸び悩む場合は、どう対策したら良いでしょうか。
コンテンツを量産しても上手くいかないときの対処法
もしコンテンツを量産しても上手くいかない場合、対処方法として考えられるのは、エンゲージメント(視聴数、いいね数、保存数、クリック数)を高めるための工夫を行うことです。これらが十分に得られていない場合、コンテンツがターゲットとするユーザーに刺さっていないので、レコメンドが回らずにいつになっても視聴回数が伸びません。
エンゲージメントを上げるためのコンテンツの作り方
エンゲージメントを高めるためには、すでに成功している「鉄板コンテンツ」の型を模倣するのがおすすめです。これは、自分独自のスタイルやこだわりを一時的に脇に置き、ユーザーが既に関心を持っている形式やテーマを取り入れるということです。
たとえば、YouTubeでは時事ネタを解説するトークスタイルの動画が一定の需要を持っています。このような動画は情報を提供すると同時にエンターテイメントとしての価値も兼ね備えており、人気のコンテンツの型となっています。
こうした「当たりコンテンツ」をリサーチして、自分なりに解釈して再構築することで、既存のユーザー層を引きつけつつ新たなフォロワーを獲得することができます。具体的なコンテンツの作成方法については、こちらの記事を見てみてください。
コンテンツにオリジナリティは必要ない理由
https://note.com/media_labo/n/n533f80c5d860
鉄板コンテンツを作るには巨人の肩に乗れ
https://note.com/media_labo/n/n3591ffba8698