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コンテンツ配信は「情報」から「人」にシフトせよ

コンテンツを見るフォロワーの心理は2種類ある

コンテンツを見るフォロワーの心理には、大きく分けて2種類あります。
1つ目は、「情報重視型」のフォロワーです。これは配信される情報そのものを求めているケースです。ビジネスインフルエンサーが配信するコンテンツがまさにこれに当たります。ビジネス書の要約や時事解説、投資情報、不動産取引の情報などを見るフォロワーは、その「情報」自体に価値を見出しているんですよね。

2つ目は、「人物重視型」のフォロワーです。こちらは配信者という「人」そのものに興味を持って視聴しています。典型的な例がアイドルやモデルが配信するコンテンツです。例えば、アイドルが食べ歩き動画を配信していた場合、視聴者は必ずしもグルメ情報に興味があるわけではありません。アイドルという「人」に魅力を感じているので、コンテンツの内容は二の次なんですよね。

コンテンツを見るフォロワーは2タイプに分かれる

実は、この2つのタイプを比較すると、「人物重視型」のコンテンツの方が強みを持つことが多いです。なぜなら、視聴者との結びつきがより強固になりやすく、長期的な関係性を築きやすいんですよね。
コンテンツ作りにおいて、この視聴者心理の違いを理解しておくことは非常に重要です。

「人」に興味を持ってもらう方が強い2つの理由


まず、「人」に興味を持ってもらう方が強いコンテンツになる理由は、大きく2つあります。

1つ目の理由は、コンテンツの自由度が格段に上がることです。

例えば、ビジネス系のインフルエンサーが突然「歌ってみた」動画を出しても、なかなかフォロワーは付いてきてくれません。これはフォロワーが「情報」だけを求めているからなんですよね。一方で、「人」に興味を持たれている場合は、どんなコンテンツでも受け入れられやすい傾向があります。配信者本人に魅力を感じているので、その人が発信するものなら何でも興味を持ってくれるからです。

2つ目の理由は、プラットフォームからの独立性が高まることです。

YouTubeやインスタグラム、X(旧Twitter)、TikTokなど、プラットフォームには流行り廃りがあります。「情報」だけを求めているフォロワーは、あるプラットフォームが廃れると、新しいプラットフォームで似たような情報を発信している別の誰かへ簡単に移ってしまうんですよね。

でも「人」に興味を持っているフォロワーは違います。例えば人気アイドルが新しくSNSアカウントを開設すると、瞬く間に数十万のフォロワーを獲得できるのは、まさにこの理由なんです。
フォロワーはプラットフォームを超えて、その「人」を追いかけていくんですよね。

このように、「情報」だけに依存したコンテンツは実は脆弱な面があります。だからこそ、たとえ情報系のコンテンツを配信している場合でも、視聴者に自分自身への興味を持ってもらえるような工夫が重要になってきます。
ただ、アイドルでもない一般の配信者が、どうやって自分に興味を持ってもらうにはどうしたら良いでしょうか。

「人」に興味を向ける方法=自分をキャラ化する

「人」に興味を向けてもらう方法は自分を「キャラ化」するというのが有効です。

まず大前提として、コンテンツ配信を始めた当初は、実用的な情報発信が必要不可欠です。というのも、最初は誰も配信者本人のことを知らないからです。
ただし、情報発信をしながら、少しずつ自分らしさ、つまり「キャラ性」を出していくことが重要になってきます。

その好例が、あるダイエット系YouTuberの事例です。ダイエット系のYouTuberは数多く存在し、多くは数万から10万程度のチャンネル登録者数にとどまっています。しかし、70万人近い登録者を獲得しているチャンネルがあります。

このチャンネルを観たときに「どうもー、ダイエット中のしゃべるキウイです」という自己紹介をしていました。坊主頭という個性的な特徴を活かして、キウイフルーツになぞらえた独自のキャラクター性を確立しているんですよね。プロフィール画像もキウイに自分の顔をはめ込むという遊び心も見せています。

さらに、純粋なダイエット情報だけでなく、「孤独のグルメ」風の食レポ動画なども配信しています。これは通常のダイエットチャンネルではあまり見られない試みなんですよね。

このように、実用的な情報を基盤としながらも、自分らしい個性やキャラクター性を徐々に打ち出していくことで、視聴者の興味を「情報」から「人」へとシフトさせることができます。

キャラ化というと大げさに感じるかもしれませんが、要は自分の個性や特徴を活かして、視聴者に親しみを持ってもらえるような工夫をすることなんですよね。

まとめ:コンテンツ配信は「情報」から「人」へシフトせよ

コンテンツ配信において、最終的な目標は視聴者の興味を「情報」から「人」へとシフトさせることです。これは、コンテンツの自由度を高め、プラットフォームからの独立性も確保できる強固な戦略となります。

ただし、このシフトは段階的に行う必要があります。配信初期では実用的な「情報」コンテンツで視聴者基盤を確立し、その後、自身のキャラクター性やパーソナルな要素を徐々に織り交ぜていくことで、持続的な発信が可能になります。


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とりさん
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