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【 mederi ×SHEbeautyイベントレポート】産婦人科医が伝える、女性ホルモンと美の関係
オンライン診療サービス「mederi Pill」がトータル美容をプロデュースするサービス「SHEbeauty」さんとコラボしたオンラインイベント「産婦人科医が伝える 〜女性ホルモンと美の関係〜」が開催されました。
オンラインイベントには、mederi ドクターとしても活動されている、産婦人科医 岡田先生が登壇。
本イベントは「女性のカラダやホルモンについて学び、自分を愛でる時間を作る」ことがゴール。この記事では、イベントの内容や、参加者の方の声などをお伝えしていきます!
登壇医師
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日本産科婦人科学会 専門医da Vinci certified First Assistant (ダビンチ認定資格取得術者)日本母体救命システム普及協議会J-CIMELSプロバイダー厚生労働省健康局長 医師緩和ケア研修会修了
ー Agenda ー
01 医師が考える「美しさ」とは
02 女性ホルモンとは?
03 女性ホルモンに関するウソ・ホント
04 女性ホルモンの整え方
05 現代を生きる女性へメッセージ
06 質疑応答
01 医師が考える美しさとは
肌が綺麗、髪がサラサラ、スタイルがいいなど様々な”美しさ”はありますが、岡田先生が考える美しさとは「生理痛やPMSなどの不調を我慢せずに、正しくメンテナンスし、ホルモンバランスが整っている状態」だそうです。
多くの方が、化粧水つけたり、美容液つけたりして、肌は毎日メンテナンスしますよね?
一方、卵巣・子宮はどうですか?妊娠に必要であり、将来女性にとって重要なカラダの部分なのに、メンテナンス怠っていませんか?
という岡田先生の問いかけが刺さった女性は多いはず…お肌のケアは毎日きちんと行っていても、卵巣や子宮など表から分からない部分は怠ってしまいがちですよね。そもそも正しいケアもよくわからない方も多いのではないでしょうか?
一体どんなケアをすべきなのか、さらに岡田先生から教えていただきました!
02 女性ホルモンとは?
女性ホルモンとは、女性の卵巣でつくられているホルモンです。ホルモンの分泌量は、年齢や月経周期によって変化します。
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女性ホルモンの分泌がピークになるのは、性成熟期と言われる20代〜30代の妊娠・出産適齢期。そして、卵巣機能は35歳を境に一気に低下していき、40代に入ると更年期に入ってきます。
晩婚化が進んでいる中、こんなにも早い年齢で女性ホルモンの分泌量が低下するのは驚きですよね。早い方では40代前半〜、遅い方は50代後半〜、更年期の症状が出るそうで、かなり幅があるのが、更年期の特徴だと教えていただきました。閉経して、遅くとも5年すると、老年期といって女性ホルモンがなくなることによる骨粗鬆症などが問題になってくるそうです。
女性ホルモンは、様々な世代で女性のからだを司っているといっても過言ではなく、女性にとって一生共に過ごす重要なホルモンであることがわかりました。
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排卵直前は、エストロゲンが一番分泌量が多く、活動的になります。
排卵後は、プロゲステロンの作用によりむくみやすく、生理前10日くらいから出る不調は月経前症候群(PMS)と呼ばれる症状です。
月経は、女性ホルモンの増減の影響で起きています。月経を安定させるためにも、女性ホルモンのバランスを整えることは非常に大切です。また、通常生理周期は25-38日が正常範囲内で、それ以上や以下が2〜3周期継続したらなんらかの病気が隠れている可能性があるそう。
また生理期間は3〜7日とされており、長すぎても短すぎても良くないそうです。自分の生理周期や、生理期間を思い出して不安に感じた方は放置せずに、一度婦人科を受診されることを推奨いたします。
03 女性ホルモンに関するウソ・ホント
女性ホルモンに関して間違った知識が世の中に広まってしまっていることも…。今回岡田医師よりホルモンに関する「ウソ・ホント」をクイズ形式で教えていただきました!
Q1 恋をすると女性ホルモンが増える?
これは…「ウソ」
恋をすると女性ホルモンではなく、興奮物質である「ドパミン」が増えます。ドパミンは、からだを戦闘状態にし、妊娠を維持するプロラクチンの分泌を抑制します。これによって、女性のからだは、恋をすると戦闘状態になり、「一時的に妊娠しにくい状態」になるそう。
Q2 女性ホルモンと女性フェロモンは同じ?
これは…「ウソ」
フェロモンは医学的にはないと言われているそう。フェロモンはニオイ物質で、女性ホルモンとは似て非なる別ものなんだとか!
Q3 バリバリ働く女性は、女性ホルモンが少なくなる?
これは…「ホント」
女性の体内にも男性ホルモンはあり、競争や勝負を意識する状態は、男性ホルモンを活性化させるそうです。自分のテリトリーを守るオスの動物と一緒で、男性ホルモンの働きが強く出てしまい、結果として、女性ホルモンとのバランスを乱したり、うまく機能しなくなる可能性があるそうです。
これは、知らなかった働く女性の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。女性の社会進出が進む今だからこそ、女性ホルモンを整えることが大切ですね。
04 女性ホルモンの整え方
”美容やQOL向上のためにも、女性ホルモンを整えることは重要”ということで、岡田先生に女性ホルモンの整え方を教えていただきました。
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point1 食事の見直し
タンパク質、炭水化物、良質な脂質、ビタミン・ミネラルをバランスよく摂っていくことが重要!中でも、大豆製品はエストロゲンに似た働きをするため、積極的に取り入れることがおすすめ。大豆製品は、日々の食事で少なくなりがちなので毎日の食事に、意識して取り入れましょう。
point2 質の良い睡眠
「6〜8時間の睡眠をきちんと取ること」も大切です。時間のない日は、睡眠時間を削ってしまったり、生活リズムが乱れがちですよね。これを機に、自律神経やホルモンバランスを整えるためにも、自分の睡眠時間や生活リズムを見つめ直してみましょう。
point3 ストレス解消
自律神経の乱れは、女性ホルモンのバランスに影響を与えるため、気分転換の時間を作り、ストレス解消が大切。お気に入りの香りのバスオイルを使ってお風呂にゆったり浸かるなど自分にあったストレス解消法をぜひ探してみてください。
point4 ピルの服用
ピルの服用により、排卵が抑えられ、ホルモンバランスが一定になります。
また、ホルモンバランスが整うことで、PMS・生理痛から解放されたり、肌荒れの軽減も期待できます。生理トラブルは我慢せずに自分にあったケアを見つけることが重要です。悩みがある方はぜひ一度産婦人科医に相談ください!
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05 現代を生きる女性にメッセージ
最後に、岡田先生から今を生きる女性にメッセージをいただきました。
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出生時に約100~200万個あった卵母細胞は、10代で30万個、20代で10万個、30代で2~3万個、閉経でほぼなくなるまで加齢にともなって減少します。実は元々持っている卵子の数や減る個数は人により個人差が大きいため、そのため、通常40代で閉経になる方が多いのですが、中には20代で閉経してしまう人が1/1000人、30代で閉経してしまう人が1/100人います。
また、岡田先生のお話の中で、「その気になれば妊娠できる」わけではありません」という言葉に、とても衝撃を受けました。
血液検査のAMHという項目で、卵巣予備能について検査をすることが可能だそう。自分の卵巣予備能について理解した上で、キャリアプランを形成することも大切ですね。
今はパートナーもおらず、結婚する予定もないので、何をしていいか分からなという人も、ぜひ今できることをやってみてください
・女性ホルモンを整え、いつでも妊娠できるように備える
・毎年必ず婦人科の定期検診を受診する
・卵巣予備能を調べてみる
・何か異変やトラブルがある場合は医師に相談する
例えば、卵巣の予備能が低いとわかったら、今妊娠したくなくてもパートナーがいる方は受精卵凍結、パートナーがいない方は、卵子凍結という選択肢があります。自分の人生プランを考える上で、自分のカラダを知っておくことは大事な鍵になります。
最後に参加者様からのコメントをご紹介
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実際イベントに参加してくだった方のなかでピルに興味を持ち、mederi Pillを利用してくださった方もいらっしゃいました!
・貴重なお話ありがとうございました!すごく勉強になり、実際に行動に移したいと思えました。
・「産後→復職→卒乳→生理復活」という中で、自律神経が乱れてPMSのような症状が気になるようになりました。仕事をしながら育児をし自分の時間を取ることが難しい中でも、女性ホルモンを整える方法を学べて勉強になりました。
・ピルは何年か前に使用してて、全身じんましんが出てしまったので抵抗感がありましたが、生理前にイライラし、痛みがあるためピルに興味がわきました。年齢的にリスクも気になりますが、今できることを1つずつでもやっていこうと思います。
今回は岡田医師から「女性のカラダ」のことをたくさん学ぶことができました!皆さんもぜひ自分のカラダを知ることから始めてみていただければと思います。