メダカ水槽の掃除と、窒素の移動
こんにちは、メダカ飼育担当のメダたんです。
最近の週末のルーチンは、メダカ水槽の水底の汚れとり(別目:フン取り)です。この、水底の汚れを飼育水と一緒にピペットで吸って、水槽の外に捨てるという単純作業。実はメダたんはこの作業が結構好き。汚れがゴソッと取れると気持ちいいし、メダカの健康に役立ってるかもと思うと嬉しいし、可愛いメダカが作業中にチョロチョロ視界に入ってくる。良いコトいっぱい。
自分は今、メダカ水槽から大地に窒素を移動している。
少し前から、メダカ水槽のフン取りをするとき、そんな事を考えるようになってしまいました。何言ってるの?と思われそうですが…😓 今回は、そんな話をまとめてみました。
数年前にメダカの飼育担当になった頃、今はメダカの乳酸菌で話題になっている「たまやメダカ」の、たまちゃん先生のYouTube動画でメダカ飼育の勉強をしていました。そのYouTubeで頻繁に出てきたのが、硝化作用の話です。
↓この動画の3:20くらいから
(まだ音声はなく、バックミュージックのみ)
↓この動画の8:30くらいから
(たまちゃん先生がしゃべり始めました)
たまちゃん先生は、メダカから排泄されるアンモニアを硝化して低毒性の硝酸に変換するバクテリアの重要性や、水換えの必要性を話しています。たまちゃん先生がこの話をするときに使う図の中で、アンモニアの発生源と書かれているメダカの排泄物。そこにちょこんと描かれているメダフンのイラストが、何となく可愛らしくて目を惹きます。このイラストを見てメダたんは、「このフンを取り除いてしまえば良いんじゃないか?」と思うようになりました。メダカから排泄されたと同時にアンモニアは水中に混ざってしまう気がするし、「魚類のアンモニア排泄のメインはフン(尿?)ではなくエラである」という記事をいくつも見かけたけど、水底のフンに含まれるアンモニアやアンモニア前駆体もゼロではないだろうと信じて、今日もフン取りに励んでいます。
その後出会ったのが、おもしろ博士で土の研究者である藤井一至さんの著書、「大地の五億年」です。農作物を介して窒素が農地から都市へ移動し、移動した窒素を補うために農地では化学肥料が使われる、という窒素移動の話が書かれています。(↓この記事にも書いた話です)
この本を読んで、水槽掃除で取ったメダフン/エビフンを、庭の畑ではなく水槽のすぐ横の地面にポイッと捨てているのを反省しましたが、同時に、「この作業で水槽から大地に窒素を移動している」ということに気付いてしまいました。水槽のすぐ横では、雑草が生える以外に窒素の使い道は無さそうですが… ともあれ、フン取りという単純作業が崇高な活動に格上げされました✨
水槽掃除では、伸びてきた水草(アナカリス?)の根を取り除いて、これもまた水槽の横にポイっと捨てています。最近ではこの作業も、窒素を大地に返す崇高な作業に格上げされました。アナカリスは、水底の赤玉に根を張りたくて根を伸ばしているのを、メダたんは赤玉に根を張って欲しくなくて取り除いているので、以前は「アナカリスに悪いなぁ」と思っていましたが、大義名分ができたので、最近は堂々と根取りしています。
さらに最近は、エサやりのとき、窒素を水槽に入れていると考えるようになってしまいました。我が家のメダカたちが大好きな、キョーリン メダカのエサ。窒素を含むタンパク質が主成分の、大事なメダカの栄養源かつエネルギー源。このキョーリン メダカのエサをメダたんが朝•昼•晩とメダカにあげ、メダカは我先にと食べ、食べた直後からフンをし始め、エビがメダフンをエビフンに変換し、アナカリスは排泄物由来の窒素化合物を肥料として根を伸ばし、フンも根もまとめて週末にメダたんが大地に返す。メダたんの脳内で窒素サイクルが出来上がりました😊
脳内で妄想しながら毎週末メダカ水槽の掃除を楽しんでいますが、あくまで掃除は水槽をキレイに保つ補助的な作業。基本はやはり、エサをあげ過ぎないことと、仕組みを理解した上で水質に注意を払うこと。メダカさんたち、この基本は忘れないようにしますので、今後もお掃除にお付き合いください。
おまけ
暴走ぎみな記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございます☺️ また、フンを連呼して申し訳ありません😓 最後に、今朝のお掃除直後の水槽のGIFをご覧ください。