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【読書】井原忠政(著)『三河雑兵心得・弓組寄騎仁義』 「第三章:長篠城の英雄」を読み終える。

井原忠政(著)『三河雑兵心得・弓組寄騎仁義』の、「長篠城の英雄」という章を読み終えました。

自動車や戦車などというものがなかった戦国時代、移動手段といえば、馬に乗るか、基本的には歩きでした。
馬には、かなり身分の高い武士しか乗ることはできませんでした。身分の低い足軽たちは、自分の足で歩くしかなかったのです。

馬は賢い獣だから、たとえ鞍上で眠りこけても、現在の塒である野田城へちゃと連れ帰ってくれる。

『三河雑兵心・弓組騎仁義』p.192

物語の中に、このように書かれています。私は、馬に乗ったことがないので、よく分からないのですが、本当なのでしょうか。本当なら、戦国時代にすでに自動運転が実現していたということになります。


「長篠の戦い」といえば、織田信長が大量の鉄砲を使用したことで有名です。それまでは飛び道具といえば、主に弓矢でした。
では、その弓矢とは、どのくらいの性能があったのでしょうか。

「軽い鏃を使えば、三町(約三百二十七メートル)まではなんとかなる」

『三河雑兵心・弓組騎仁義』p.193

こんな台詞があります。
327メートル?・・・大谷翔平選手の特大ホームランの飛距離どころではありません。
もちろん、誰にでもそんなに飛ばせた訳ではありません。子供の頃から鍛錬を積んだ武士でないと、弓矢なんて使えませんでした。

読みながら、昔の映画『戦国自衛隊』を思い出しました。
あの映画に描かれていたように、戦国時代の軍勢は、とてつもなく強かったのではないかと思うのです。

『戦国自衛隊』とは逆に、もし戦国時代の軍勢が、現代の浜松市と岡崎市の中間くらいにのところに現れたら、自衛隊は戦えることはできるでしょうか。近代兵器を使っても、自衛隊はかなり苦戦するのではないかと思うのです。最後は空爆かミサイルを使うことになるとは思うのですが。


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