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池井戸潤(著)『俺たちの箱根駅伝』を読了。

池井戸潤(著)『俺たちの箱根駅伝』を読了しました。
さすが池井戸潤さんです。読んだ後、気持ちがすっきりします。

人間の発する言葉には、不思議な力があります。
ほんの短い一言が、人を勇気付けて、本来の実力以上の能力を引き出すことができます。

しかし、発する言葉によっては、人を傷つけて気力を失わせ、持っている力を発揮できないという結果を産んでしまいます。
その差は、極限状態で戦っているスポーツ選手にとっては、とてつもなく大きいのです。

どういう言葉をかけると、走っている選手の力を引き出せるのか。それは、選手によって様々です。
選手たちがどのような人生を歩んできて、どんな気持ちで箱根駅伝に臨んでいるのか、知る必要があります。
本当に選手の気持ちを知らなければ、的を射た一言は発せられないのです。

『俺たちの箱根駅伝』を読んで、来年のお正月の箱根駅伝の見方が変わりそうです。
特に運営管理車に乗った監督が、選手たちにどんな声がけをしているのか、注目したいと思います。

また、箱根駅伝が、テレビ番組としていかに視聴者を惹きつけるように作られているのかというのを考えながら見るのも、別の意味で楽しみのひとつとなりました。

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