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木下勝寿著『悩まない人の考え方』CHAPTER3:他者に悩まない
木下勝寿著『悩まない人の考え方』という本を読み進めています。
現在、CHAPTER3:「他者に悩まない」を読み終えたところです。
「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」
この言葉は、カナダの精神科医であるエリック・バーンの名言で、いつも私の心に留めている言葉です。
たとえば、高速道路で「あおり運転」をされたとき、現実的に「あおり運転」を止めさせる事は不可能です。
そうであれば、自分が車線を譲って、相手に先に行かせてあげればいいのです。
「相手が変わるべき」という考えを持っていると、悩みは解決しません。
他人を変えることは、ほぼ不可能だからです。
しかし、これが職場内の人間関係となると、対処するのは非常に難しくなります。
職場内に「不快で仕方がない人」がいた場合、距離を取るということが一つの対処法ですが、現実にはそれも簡単ではありません。
本来であれば、コミュニケーションを取ったり、上司に相談するなど様々な対処法はあります。
しかし、それでも解決できなければ、席を離したりして、できるだけ顔を合わさないようにすることが現実的でしょう。
それでも状況が変わらなければ、結局は「相手を不快に思わないように」自分を変えるしかないのです。
不快な相手に対して「なんとも思わない自分」を作ることです。
ただし、ここで間違ってはいけないのは、「悪いのは自分だから、自分が変わるべき」と考えないことです。
もしかすると「あおり運転」をしていた人にも、命に関わるような緊急事態があったのかもしれません。
そんな時に、制限速度で走っている車が前にいて、思わず「あおり運転」をしてしまったのかもしれません。
とはいえ、どんなに急がなければならない事態が起こっても、「あおり運転」は決して許されることではありません。
重要なのは、自分と相手の間にある「悪い関係性」をなんとかしたいと考え、そのために「自分を変える」と言うことなのです。
難しいことかもしれませんが、冷静に、自分のことを俯瞰して考えると、案外感簡単なことかもしれません。
本書のCHAPTER3を読んで、そんな風に感じました。
少しでも、悩まない生き方をしたいものです。