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【読書】『電線の恋人』〜鎌倉・大船の本屋さんで購入〜
JR大船駅の西口を出て南に向かうと、右手の線路の向こうの丘の上に、白い大船観音像が見えます。
写真を撮ろうと思ってスマホを構えると、どうしても手前の電線が邪魔になりました。
場所を変えなが、何とか電線を避けてスマホに収めました。
大船駅から歩いて5分ほどのところに、『ポルベニールブックストア』という本屋さんがあります。
とても明るくて、いい雰囲気に本屋さんです。
本屋さんの特徴のひとつに、洋服店なんかのように、入店してもあまり「いらっしゃいませ」とか言って、お客さんに声をかけることはしないということがあります。
店主さんは、お客様が入ってきたことを気にしながらも、大体はレジの横に座って本の整理をしたりして、自分の仕事をしています。
そういうところは、店主さんの気遣いなのかも知れません。
こちらとしても店の中の本棚を、自由にそして安心して見させていただくことが出来ます。
本屋さんに来られる客様も、物静かな人が多く、手に取った本のページをめくる小さな音や、店主さんが本を揃える時にたてるトントンという音が、心地よくよく耳に入ってきます。
また、図書館と違って、邪魔にならないジャンルの音楽を、小さめのボリュームでかけられていることが多いです。
こういう本屋さんで、静かに本を選んでいる時間が大好きなのです。
『電線の恋人』というエッセイを購入しました。
タイトルの通り、電線に関する内容のエッセイです。
電線とか、電気工事の専門書ではありません。
著者の石山蓮華さんは、カバーの折り返しの紹介のところには、「電線愛好家・文筆家・俳優」と書かれています。
電線の業界では、かなり有名な方のようです。
世の中には、マニアックとかニッチとかフェチとかいう言葉ありますが、そのどの言葉も該当しそうです。
ページを捲ると、文章だけでなく、写真も多く掲載されています。
当然、電線とか電柱の写真です。
大抵の人は、「何が楽しいのん?」と思われるかもしれませんが、私は少しばかり電線が好きになりました。
大船観音像の写真を撮るときに、電線が邪魔だと思った自分に反省しています。