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【読書】垣根涼介(著)『極楽 征夷大将軍』を読み進める。

垣根涼介(著)『極楽 征夷大将軍』を読書中です。現在、「第二章 波上」を読んでいるところで、後醍醐天皇が隠岐から脱出し、足利高氏(尊氏)が反幕府の兵を挙げるところまできました。

この物語りは、足利高氏(尊氏)の弟である足利高国と、側近の高師直の目線で進んでいくのですが、この二人の足利高氏(尊氏)に対するディスり方が酷くて、笑えるシーンの連続です。今までもたくさんの歴史小説を読んできましたが、こんなに笑える歴史小説は初めてです。

自称、歴史好きの私ではありますが、実は足利尊氏のことをよく知りませんでしたし、この頃の日本の時代背景もあまり興味がなかったのです。しかしこの物語を読み初めて、完全にこの時代にハマってしまいました。

読書は、知識が増えるというメリットが大きいのですが、想像力が高められるというメリットもあります。大河ドラマや映画を見ることによって、知識が増えるということもありますが、ある程度前もって知識があった方が楽しめます。
ウィキペディアなどで大まかな歴史の知識をインプットしておいてから、小説を読み、それからドラマや映画を楽しむという順番がベストです。

小説を読むには、文字に書かれていること以外の情報を、想像力で補わなければなりません。歴史小説は、基本的に史実に基づいた物語りですから、大きなストーリーは出来上がっている訳です。そこに著者が色んなことを肉付けして面白くしています。推理小説のように、最後まで犯人がわからないとか、どんでん返しがあるというものではありませ。例えば、本能寺の変で明智光秀が織田信長を討つという事実は変わらないのです。明智光秀の性格や、織田信長の言動など、歴史的に明確でない部分をフィクションとして、実はこうだったという物語は、誰を主人公にするかによって、大きく変わってきます。

本当の足利尊氏は、どんな時にどんな事を考え、誰に何を言っていたかなんて、殆ど何も分かっていません。しかし、征夷大将軍になったという史実はあります。そしてどうも、極楽な性格であったようです。

物語りはまだ、4分の1程度しか読めていません。これからの足利尊氏の、更なる極楽ぶりに期待をして、読み進めていきたいと思っています。


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