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【読書】福澤徹三(著)『侠飯8 やみつき人情屋台篇』

今年になってから、何故か西洋美術が面白くなって、美術館に行くようになりました。
上野公園には、国立西洋美術館や、東京都美術館など、美術館がたくさんあります。
他にも博物館があったり、もちろん、動物園は超有名です。

そんな上野公園が、今回の『侠飯8 やみつき人情屋台篇』の舞台です。


先週、『侠飯7 激ウマ張り込み篇』を読み終えたのですが、面白かったので、引き続いて読了しました。


美味しい食べ物は、世の中には沢山あります。
人間は、何かを食べていかないと、生きていけません。
折角食べるのだから、少しでも美味しく食べたいものです。

この小説を読むと、とにかく美味しいものが食べたくなります。
そして、料理をしたくなります。

単身赴任中の私は、このシリーズの小説を読んで、料理が好きになりました。
基本的に、夕食は自炊をしています。
高級な食材を買わなくても、このシリーズに出てくるレシピを参考にして、一工夫すると美味しく食べることができます。


いくら美味しい食べ物が目の前にあっても、悩みがあると食欲がなくなります。
ストレスは胃と直結していると言われています。
私は、悩みがあるときは、無理に食べないようにしています。
どんなに悩みが深くても、いずれはお腹が空いてきます。
その時になって食べれば、胃も脳も少しは元気になります。
出来ればそんなときは、お肉を食べるようにしています。

悩みがあるときは、お酒は絶対に飲まないようにしています。
お酒で誤魔化すようなことをしても、何の解決にもなりません。


今回の物語も、美味しい話ばかりです。
美味しい話の中に、「仕事とは何か」「生きるということはどういう事か」を教えてくれる、任侠系自己啓発小説です。

福澤徹三先生の『侠飯シリーズ』は、五感を楽しませてくれる小説です。
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)を、文字(文章)で読者を楽しませてくれるのです。
改めて、小説家って凄いと思います。


物語が後半に進むに従い、徐々にクライマックスに向かって行きます。

読み終わった後には、任侠の生き方の大切さが身に沁みる小説です。

今度、上野公園に行ったら、思わず屋台を探してしまいそうです。

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