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【読書】「お仕事小説」を楽しむ

いつ頃からか「お仕事小説」と言われるジャンルを耳にするようになりました。
しかし、書店に行っても「お仕事小説」と表示されているのをあまり見たことがありません。
多分オフィシャルな呼称ではないのでしょう。
感覚的には、恋愛小説とか青春小説とかいう位置付けだと思います。

会社員として働いていると、「お仕事小説」は楽しく読めます。
自分が働いる職場に環境が近ければ、より楽しめます。

私がこれまで働いてきた職場と環境が似ている「お仕事小説」を2つ紹介します。

おすすめの「お仕事小説」

青木裕子著『これは経費で落ちません!』

この小説は2016年に第1巻が発売されて、2022年3月に第9巻が発売されました。
2019年にはNHKの「ドラマ10」でドラマ化もされています。
主演は多部未華子さんでした。
そしてマンガも出版されています。

石鹸メーカーの経理部員として働く女性のお話です。
メーカー企業ということで、製造部門、営業部門、技術開発部門、そして経理部がある管理部門、たまに絡む広報部なんかの社員が登場します。
各部門の社員と経理部員とのやりとりや出来事が、メーカー系の企業のあるあるばなしばかりで面白いです。


要はる著『ブラック企業に勤めております』

2016年に第1巻が発売され、第3巻まで発売されています。

とある町の広告誌を出版する会社の、小さな営業所で事務員として働く女性の物語です。

今の時代で考えると、とんでもない上司や営業マンが登場します。

昭和生まれの私にとっては、平成の初期の頃は、どこの企業も大体こんなものでした。
平成初期の企業はどこも、ブラックが普通でした。

会社員の仕事の8割は人間関係

人間の悩みの全ては対人関係であるとアドラーは言っていますが、私の感覚では、会社員の仕事の8割くらいは人間関係に頭を働かせています。
もしかしたらそれ以上かもしれません。

会社員はみんな、基本的に自分のことしか考えていないのです。
上司が部下を叱るのも、部下を育てるためだとか言いますが、実際には部下に権威を見せつけるためであったりします。
部下のミスは部下のミスにして、自分のミスにしたくないのです。

紹介した「お仕事小説」の主人公はいずれも女性です。
ジェンダーフリーの時代にこんなことを言うのは問題かもしれませんが、リアルな会社でも、女性の方が考えていることや言っていることは男性よりも優れていることが多いです。
女性にチャンスを与えてこなかっただけです。

話が変な方向に行ってしまいましたが、会社員の方は、女性も男性も「お仕事小説」を読んで、自分が働いている職場と比較すると面白いと思います。

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