【読書】高瀬隼子(著)『おいしいごはんが食べられますように』を読み終える。
高瀬隼子(著)『おいしいごはんが食べられますように』という小説を読み終えましたのですが
「すべての悩みは対人関係の悩みである」とアドラーが言われていますが、職場というところは対人関係の坩堝と言えます。
職場が舞台となっている小説というのは、対人関係を描いた物語が多く、この『おいしいごはんが食べられますように』も、そのようなドロドロした物語です。
小説によって、その対人関係のドロドロ具合は様々です。
横浜のご当地グルメ「サンマーメン」程度のとろみのようなものもあれば、あんかけ焼きそばのような状態のものもあります。『おいしいごはんが食べられますように』は、間違いなく後者です。
職場が舞台となっている小説、いわゆる「お仕事小説」は、ミステリー小説のように、基本的に人が死んでしまうような事件は起こりません。人は死にませんが、事件は多発します。
私は基本的に、人が死ぬ小説はあまり好きではありません。たくさんの人が死んでしまう歴史小説は好きなのですが、歴史小説の場合は、1日に下手をすれば何千人、いや何万人といった人が死にます。そこまで人が死ねば現実離れしていて、時代も違うということでそれは別物という考えです。
「お仕事小説」の中には、つまらないビジネス書よりも、学べることが多くある作品もあります。『おいしいごはんが食べられますように』も、学べることはあります。職場というところでいかに生きるかということは、その人の人生そのものに関わってきます。
これからも、職場を舞台にする小説を読んで、自己啓発をしていきたいと思っています。