【読書】近藤康太郎(著)『百冊で耕す』を読了して、読書のしかたを考える。
近藤康太郎(著)『百冊で耕す』を読了しました。
読み終えて、私が今までやってきた読書は、正しかったのだろうかと、考えさせられています。
どんな本を、いつ、どのようなマインドで読むかなんて、人の勝手です。誰かに、とやかく言われることではありません。しかし、この『百冊で耕す』を、読み進めれば読み進めるほど、辛くなってくるのです。
自分は、何のために読書をしているのだろうかと、頭の中が疑問符でいっぱいになります。そもそも、今までやってきたことは、読書と言えるのだろうかと、落ち込んでしまうのです。
「趣味は読書です」とこれまで言ってきた自分に、「ごめんなさい」と謝りたくなります。
しかし、近藤康太郎さんのような読書をしていると、人生が何回あっても足りません。人生100年時代といわれますが、私の場合あと40年しかありません。そして、一日中読書ばかりしていればいい訳ではないのです。人が生きていくには、睡眠時間が必要だし、昼はまだまだ働かないといけないのです。
そういえば本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』の主人公である、成瀬あかりの目標が、200歳まで生きることだったのを思い出しました。
たとえ200歳まで生きれたとしても、近藤康太郎さんのような読書の仕方をしていると、著書の最後に記載されている「百冊選書」すら読みきれないでしょう。
でも、近藤康太郎さんはやっているのです。田んぼを耕しながら、猟師をしながら、文章を書きながら、読書をしています。人間、その気になればできるのです。
『百冊で耕す』には、参考になる読書術はたくさん書かれています。書かれていること全てできなくても、たとえ一つでも取り入れれば、読書人生は大きく変わることでしょう。
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