高野秀行(著)『謎の独立国家ソマリランド』を読み始める。
Googleで「ソマリランド」と検索すると、一番上位に表示されるのがWikipediaでした。
それだけ、情報が少ないということだと思います。
Googleマップでも検索してみましたが、表示された地図には「ソマリランド」という文字はありませんでした。
やはり、国家として認められていないからなのでしょうか。
改めてこの辺りの地図を見てみると、いかに大変な場所であるかということが分かります。
ソマリランドは、アフリカ大陸の一番東に突き出た部分の北側のアデン湾に面した所です。
アデン湾は紅海の出入り口にあたる湾で、その北側はアラビア半島です。
地中海とアラビア湾を結ぶ航路の要所です。
このアフリカ大陸と、アラビア半島の間に隙間があるかないかで、世界史は大きく変わっています。
そういう場所だからこそ、常に争いの火種になるのでしょう。
こうやってGoogleマップを見ていくと、争いの火種になる場所というのは、必ず要因があります。
ロシアにとってのクリミア半島は大きな意味があります。
中国にとっての台湾及び南西諸島も、同様です。
国家と国家が争うのには、理由があるのです。
こうした争いの火種になるところでも、生活している人たちがいます。
そういう人たちを、生々しく伝えてくれるのが、高野秀行さんというライターです。
読み始めた『謎の独立国家ソマリランド』は、文庫本ですが本文が555ページまであり、少しボリューム感があります。
しばらくは、高野秀行ワールドで楽しませてもらえそうです。