『図書館のお夜食』(原田ひ香 著) 第二話:「ままや」の人参ご飯|オーディオブックで聴く。|向田邦子さんの作品の思い出
原田ひ香(著)『図書館のお夜食』という小説を、オーディオブックで聞いています。
第二話の夜食は、「ままや」の人参ご飯でした。
「ままや」というのは、向田邦子さんが、末の妹の和子さんとともに、赤坂に開いた小料理屋さんの店名です。
お店は1978年に開店し、向田邦子さんが亡くなられた1981年の後も、妹の和子さんが経営を続けましたが、1998年に閉店しました。
物語に登場する人参ご飯は、実際に「ままや」で出されていた一品です。
人参ご飯とは、簡単にいうと、人参と油揚げがたくさん入っているかやくご飯です。
人参って、体にいいのはわかっていても、普段そんなにたくさん食べられません。
しかし、かやくご飯にすると、豊富に摂取できます。
向田邦子さんは、作家でもありましたが、脚本家のイメージの方が強い方でした。
子供の頃、楽しみにして見ていた「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」を思い出します。
「時間ですよ」は、堺正章さん、樹木希林さん、天地真理さん、浅田美代子さんなんかが出演しており、大好きなドラマでした。
「寺内貫太郎一家」は、小林亜星さんが暴れまくるのがとにかく面白かったのを覚えています。こちらも樹木希林さんが出演していました。
他には、左とん平さんや西城秀樹さんも出演していました。
インターネットもスマホもない昭和の時代には、人気のテレビ番組の視聴率は30%を超えていました。
学校に行けば昨日のテレビ番組の話で、共通の話題がありました。
低学年から高学年まで、担任の先生から校長先生まで、同じテレビ番組を見ていたのです。
現在では娯楽がたくさんあって、テレビすら見ない人が増えました。
そして、本を読む人も少なくなりました。
同じ本を読んだ人と出会えるなんていうのは、奇跡に近いことではないでしょうか。
誰か、原田ひ香さんの『図書館のお夜食』を読んだことがある人と、お話をしてみたいです。
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