
木下勝寿著『悩まない人の考え方』プロローグ:「悩まない人」が頭の中に持っているたった2つの原則
木下勝寿著『悩まない人の考え方』という本を読み初めています。
現在、プロローグ:「悩まない人」が頭の中に持っているたった2つの原則」を読み終えたところです。
この本を手に取っているということは、私は悩んでいるのです。
将来のこと、仕事のこと、家族のこと、健康のことなど、悩みは尽きません。
世の中に悩みがない人なんて、存在するのでしょうか。
また、悩みが全くない状態が本当に幸せかという疑問も湧いてきます。
そんなことを日々考えているので、『悩まない人の考え方』というタイトルの本を発見すると、つい手にとってしまうのです。
そもそも「悩んでいる」というのは、どういう状態を指すのでしょうか。
本書では、「あらゆる悩みは思考停止からきている」とあります。
つまり、「悩んでいる」というのは、「思考停止」の状態なのです。
対処法として著者は、「考え続ける」ことが必要だと述べています。
悩む必要がなくなるまで問題に向き合い、考えを突き詰めていくことが必要だと書かれています。
そして、「考え続ける」には手順や型があり、原則として「思いどおりにいかない状態」と「うまくいかない状態」を区別するとのことです。
「うまくいかない状態」とは、目指すゴールにたどり着けない状態。
そして、「思いどおりにいかない状態」とは、予定していたルートではゴールに辿り着けない状態です。
問題の9割は後者の「思いどおりにいかない状態」で、この場合は次の一手を考えて実行する必要があります。
例えば、P(目的)のためのa(手段)が見つからないという問題があった場合、aがなくても他の手段(bやc)によってPが実現できないか、と考えます。
このように、問題を具体的な課題に昇華させるのです。
問題が悩みを生み出す一因は「次の一手」が見つからないことです。
問題を真正面から「解決」するのではなく、枠組みを変えることで問題を完結させていきます。
プロローグを読み終えた時点で、なんとなく著者の言いたいことは理解できます。
しかし、具体的な「悩まない考え方」には到達できません。
次の第一部「悩まない人は世界とどう見ているか」では、「悩まない人」が備えている「問題を問題でなくす思考アルゴリズム」が、具体的に解説されているようです。
読み進める中で、この思考法を自分自身のものにできることを楽しみにしています。