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阿部謹也著『ハーメルンの笛吹き男』|Googleマップでは辿れない、中世ドイツの世界

阿部謹也著『ハーメルンの笛吹き男』とい本を読み進めています。
しかし、思うようにページが進みません。
その理由は、中世のドイツ(神聖ローマ帝国)のイメージが、全く湧いてこないからです。

実際に行ったことのない土地のことは、上手く想像できません。
Googleマップという便利な機能を駆使しても、実際に体験することはできないのです。

イメージが湧かないもののひとつに「市壁」があります。
中世のドイツ(神聖ローマ帝国)では、街を囲むように「市壁」を作ることが一般的でした。
「市壁」は外敵からの攻撃を防ぐ、重要な役割を果たしていたのです。

日本には「市壁」という構造物は、過去にも現在にもあまり存在しません。
日本では「堀」が近い役割をしていたといえるでしょうか。

私の中で「市壁」といえば、村上春樹さんの『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を想像します。
そういえば、2023年4月に発行された村上春樹さんの作品、『街とその不確かな壁』には、タイトルに「壁」という文字があります。
久しぶりに、村上春樹さんの作品も読みたくなってきました。

その前に、『ハーメルンの笛吹き男』を読み終えなければなりません。
まだまだ苦戦しそうですが、地道に読み進めていきたいと思います。

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