【重要】防衛機制・危機的状況に対する心理メカニズム ⑤成熟した防衛(後編)
前回に引き続き「防衛機制」を取り上げます。
「防衛機制」とは、簡単に言うと「危機的状況に陥った時にそれに適応しようとする心理メカニズム」のことで、成熟~病的まで4段階の過程が存在しています。
今回は「Vaillantによる分類」のうちの「成熟した防衛」にスポットを当てます。
「成熟した防衛」のうち、前回紹介しきれなかった部分をこちら「後編」で展開したいと思います。
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①概要
まず「成熟した防衛」ですが、多く診られる年齢は次の通りです。
この「成熟した防衛」は次のような種類があります。
始めに少し触れましたが、あくまで「危機的状況」での「神対応」です。
例えば、「受容」は「受け入れがたい状況を受け入れる」といったものですが、「知的財産侵害」「住居侵入」「不正アクセス」「プライバシー侵害」「性犯罪」などで、「緊急性が高いもの」を「受け入れる」ものとは明らかに区別するべきです。
例えば、自宅が盗人から荒らされ放題、犯罪被害、違憲行為、違法行為に遭ってそれを不特定多数に対しての野放し状態とは全く異なります。
これは「テリトリー」の記事でも触れましたが、誰にでも「侵されてはならない領域」が存在します。
「仏の顔も三度」というコトワザがあるように、どんなに優しい人でも執拗に侵されたり、毀損され続ければ怒って当然の領域があります。
今回の記事では、各規制のまとめと事例などを分かりやすくお伝えできればと思います。
②「成熟した防衛」の種類
◆同一視
これは「未熟な防衛」の中の「取り入れ」にも似ていますね。
例えば、「自らが成し遂げられなかった業績」を「自分の子孫」が成し遂げた際に、「誇らしく思う」などといったことが該当します。
逆に控えるべきは、「自らの成し遂げられなかった業績」を「自分の子孫」に「強要」することです。
よく耳にするのは「アイドル志望だった母」が娘に「アイドル志望」を「強要」し、子供に「スパルタ教育」をして、子供が悲鳴を上げるパターンです。
同様に「スポーツ選手志望だった父」が息子に「スポーツ選手志望」を「強要」するのも全く同じです。
学生時代にお世話になった精神科医の講師の方はこう話していました。
「こういう親の夢を押し付けられた子の目は死んでいる」
◆慈悲
主に「仏教用語」で使われることが多いですね。
誤解されたくありませんが、「布教活動の一環」ではなく、あくまで「参考」とさせて頂きました。
私が他者からこうした感情の下に「何らかの良いこと」をされた場合、こうした記事執筆で少しでもそのお礼ができればと思います。
逆に自ら開示や拡散を許容していない情報「知的財産」が外部に無断で漏出していた場合、周囲は「慈悲」と勘違いするかもしれませんが、これは絶対にあってはならないことです。
自己と他者は互いの了承の下、まずは開示できる範囲での交流をし、その関係性に応じて開示範囲を拡大し、関係性を深めていくのが通常です。
◆マインドフルネス
例えるのが難しいですが、「常に落ち着いた心の状態」です。
どんな困難に直面しようとも、「常に落ち着いた精神」で適切に問題対処するということですね。
どれほど優れた人でも、「落ち着いた状態」でなければ、冷静な問題対処はできません。
そういう意味でも非常に重要な要素ですね。
◆忍耐
「忍耐」というと、「苦痛に耐え忍ぶ」というイメージですが、それだけではありません。
自ら「高い目標」を設定し、それに向けて「大変な努力」を「継続していく」という意味合いが強いです。
ただ「忍耐」といっても、「自己愛性パーソナリティ障害」を持つ人物による「不当な監視」「知的財産流出」「プライバシー侵害」「個人情報流出」「情報やデータの搾取」などや、「反社会性パーソナリティ障害」を持つ人物による「人権侵害」や「違法行為」があった場合、これらを「忍耐」として耐え続けていては、精神を病んでしまいます。
また上記のような疾患を持つ人物ほど、「自らの異常性」を認識していなかったり、故意的に「他人のテリトリー」を侵して、他人の持つ未開示の情報やデータを無断で取得して私服を肥やすような悪行を平然とやってのけます。
こうした異常事態にならないように、「不可侵の領域」や「テリトリー」、その「境界線」は常に明瞭でなければなりません。
◆尊敬
通常、「尊敬」というと「目下から目上」という印象がありますが、それだけではありません。
世の中には様々な人がいます。
当然、同年代や年齢の若い人物の中に対しても、この「尊敬」は使われます。
対人関係で最も理想的な関係は「Adult=Adult」の関係です。
互いに一人の「成人」として「尊敬し合える関係」こそ最も理想的だと言われています。
私が尊敬できる人物は、決して「外面」だけではなく、この「成熟した機制」をほぼ実践できていることと、直接的対応が「対等目線」の「すべての健全者」です。
逆に年相応の精神発達段階にない人物の挙動については、「人のフリ見て我がフリ直せ」精神で診させてもらっています(笑)
◆昇華
例えるならば、「反社会的な感情」や「性的欲求」を「詩」や「小説」にすることなどがあります。
これ以外の例では、私の学生時代に精神科医の講師が他の例を挙げていました(この前置き極めて重要)。
例えば性的な欲求が強い人の場合、婦人科や肛■科の医師を目指すなども、この「昇華」に該当するとのことでした。
少なくとも、私はそこまでして性的欲求を満たしたい人物の気持ちは、残念ながら理解できません(笑)
◆抑制
この「抑制」の最も分かりやすい例は次の通りです。
この「失恋」が最も分かりやすい場合ですが、「忘れよう、忘れよう」と努力するのは「逆効果」です。
逆に「相手を意識していること」になりますので、こうした前向きな行為に集中し、「心の傷」は「時の流れ」にゆだねた方がよい場合もあります。
③まとめ
今回取り上げたものすべてがやはり「成熟した対人関係」では欠かせないものであることが分かります。
人は「十人十色」ですし、「生まれてきた環境」も「生い立ち」も「人格形成」も何もかも「千差万別」です。
重要なことは「個々の違い」を「尊重」しつつ、「対等目線」で関わり合える関係性を築けることですね。
正直、「違い」によって「相性」が生まれるのは当然です。
例え「相性」が合わない人とでも、「直接的関係性」の中でいかに円満に関わり合っていくかが重要ですね。
最後まで閲覧して頂き、ありがとうございました。
健全な方が少しでも安心して暮らせるようなブログ執筆を目指してまた頑張ります。
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④参考・引用など
・Wikipedia
・WURK
・浄土真宗 親鸞会
・MindHack
・ヒューマン・ギルド
・キャリアコンサルタント ドットネット
・鈴木敏昭(2017)『防衛機制の心理分析:心理分析法中級シリーズ第5巻』相対舎.
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