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「発達障害」の正しい知識
こんにちは、Medです!
稀に耳にする「発達障害」という言葉に心当たりはありませんか?
「障害」とは書いてありますが、「病気」ではないのです。
簡単に言うと「生まれつき」の「ちょっと偏りのある個性」のことです。
今回はこの「発達障害」にスポットを当ててみたいと思います。
当ブログ執筆にあたり、参考にさせて頂いた各種参考サイト様、画像サイト様には心より感謝の意を表します。
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①発達障害とは
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◆「障害」というより「個性」
「発達障害」というと、「ものすっごい重度」の「病気」と捉えがちです。
しかしながら、そういった「病気」や「重い障害」として捉えるのではなく、「少し偏りのある個性」といった捉え方が重要です。
この「偏りのある個性」は生まれながらの「脳機能の発達」が平均と「異なっている」状態の場合にこうした診断を受けやすい傾向にあります。
◆「先天性」ということ
多くの疾病分類には「先天性」と「後天性」との2通りがあります。
「先天性」 … 「生まれつき」のもので、生まれた後の環境とは無関係
「後天性」 … 「養育環境」や「対人関係」など、生まれた後の要因
「発達障害」はこのうちの「先天性」つまり、「生まれつき」のものであって、「親の養育方法」など「人的環境」「生活環境」とは関係がありません。
◆「性格」と「個性」の違い
では「個性、個性」といいますが、「性格」とは何が違うのでしょう?
その違いを見てみましょう。
まず「性格」とは何かです。
行動のしかたに現れる、その人に固有の感情・意志の傾向。「ほがらかな性格」「夫婦の性格が合わない」
出典:コトバンクより引用
では次に「個性」とは何かです。
個人または個体・個物に備わった、そのもの特有の性質。個人性。パーソナリティー。
出典:コトバンクより引用
一見似ているようで、違いがあるようですね。
まとめて見ると次のようになります。
「性格」とは「感情や意思」の「性質や傾向」
⇒精神世界の傾向
「個性」とは「個々に備わった」「個別性」
⇒精神世界のみならず、行動面もカバー
「個性」は「性格」よりも、より広い意味を指しているようですね。
②種類
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今回は数ある「発達障害」の中でも、メジャーどころである3つをご紹介したいと思います。
A.自閉症スペクトラム障害 (ASD)
B.注意欠陥多動性障害 (ADHD)
C.学習障害 (LD)
A.自閉症スペクトラム障害 (ASD)
旧来の「(高機能)自閉症」「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」を総称して、現在はこの「自閉症スペクトラム障害」と呼称します。
B.注意欠陥多動性障害 (ADHD)
幼児期から「不注意 (期限を守る・順序立てるが困難) 」「多動性 (学校でも着席していられないなど) 」「衝動性 (しゃべり過ぎる、衝動買いなど) 」などの症状が見られます。
C.学習障害 (LD)
主に「読字障害」「書字障害」「算数障害」などを特徴とします。
上記3つのものについては、のちの各項目で詳細をご紹介します。
また上記以外にも、以下のようなものがありますが、当ブログでは割愛します。
・チック障害 ・吃音(症) ・知的障害 ・レット症候群 など
③自閉症スペクトラム障害
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自閉症スペクトラム障害は「Autism Spectrum Disorder (ASD) 」と言われています。
概要は次の通りです。
ASDの診断基準は「社会的コミュニケーションの障害」と「限定された興味」の2つを満たすとDSM-5では定められている[1]。典型的には生後2年以内に明らかになる[1]。有病率は0.65〜1%とされる[1][3]。
出典:Wikipediaより引用
旧来は次の3つのものがあり、現在は「自閉症スペクトラム障害」という1つに統合されています。
A.(高機能)自閉症
B.アスペルガー症候群
C.(特定不能の)広汎性発達障害
特徴を簡潔にまとめると、次のような症状があります。
A.(高機能)自閉症
・常同症 ・強迫行為 ・同一性 ・儀式的行動 ・自傷
常に手足をバタバタさせることを繰り返したり、家具やおもちゃの配置にこだわり、それを移動させることに強い抵抗を示したり、ルーティンのような儀式的な行動を示したり、壁に頭を打ち付けるなどの自傷行為などがあります。
また「勝ち負け」に対する「異常な執着」があり、「敗北」すると「プライド」が傷つき、かんしゃくを起こすなどの所見が見られます。
B.アスペルガー症候群
・社会的コミュニケーション困難 ・狭い興味 ・反復行動 ・感覚過敏
アスペルガー症候群の特徴的な「社会不適合」は「他人の情緒を理解できない」「言葉やジェスチャーの裏の意味理解が困難」という特徴があります。
また「知的障害」や「言語障害」を伴わないため、「大企業」に努めるような高い知性を持った人物でも、実はこれがあったりするようです。
C.(特定不能の)広汎性発達障害
広汎性発達障害のうち、特定が不能な群
④注意欠陥多動性障害
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注意欠陥多動性障害は「Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder (ADHD) 」と言われています。
概要は次の通りです。
ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。
出典:文部科学省ホームページより引用
特徴を簡潔にまとめると、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つがあり、次のような症状があります。
<不注意>
・人の話を聞いていないように見える
・義務を完遂できない
・外的刺激によって容易に注意が反れる
・活動時の注意の持続性が困難
<多動性>
・教室や椅子にじっと座っていられない
・際限なくしゃべり過ぎる
・手足をソワソワと動かしたり、もじもじする
<衝動性>
・相手の会話を遮って話してしまう
・順番を待つことができない
・他人を妨害したり、邪魔をする
・衝動買いが多い
⑤学習障害
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学習障害は「Learning Disabilities (LD) 」と言われています。
概要は次の通りです。
学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
出典:文部科学省ホームページより引用
特徴を簡潔にまとめると、次のような症状があります。
◆読字障害 (ディスレクシア) … 一文字ずつしか読めない、読む速度が遅い、読んでも内容が理解できない
◆書字障害 (ディスグラフィア) … 文字を思い出せない、正確に書けない、文章として表現できない
◆算数障害 (ディスカリキュリア) … 数のイメージがつかない、計算できない、計算が遅い
⑥必要な理解
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「発達障害」は彼らを取り巻く環境に「理解」がないと、生きづらさを覚える可能性が高いです。
したがって、本人の「障害受容」と共に、周囲の「理解」や「配慮」は欠かせません。
「発達障害」への「偏見のない」「理解のある」世界こそ、彼らにとっての「生き生きとした」生活が実現します。
⑦まとめ
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最近よく「発達障害」という単語を耳にするようになりました。しかしながら、その断片的なところを見てすぐに「障害」といった見方はせず、「個性」として周囲が理解することが求められます。
周囲の理解が深まれば、彼らの「住みやすい」生活が実現できます。また理解が深まることで、周囲も配慮ができるようになり、互いに「住みやすい」生活が実現できるでしょう。
最後まで閲覧して頂き、ありがとうございました。
健全な方が少しでも安心して暮らせるようなブログ執筆を目指してまた頑張ります。
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⑧参考・引用など
・厚生労働省 みんなのメンタルヘルス
・たなか小児科 ほほえみクリニック
・性格 コトバンク
・個性 コトバンク
・たわらクリニック
・自閉症スペクトラム障害 Wikipedia
・自閉症 Wikipedia
・パステル総研
・アスペルガー症候群 Wikipedia
・どんぐり発達クリニック
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