【ガチ中華巡り】『沙県小吃』『劉福記』『友誼食府』
こんばんは。久しぶりのレポですね。
ちょうど一年前くらいまではレポや旅行記をそれなりの頻度で書いていたのですが、忙しくなってしまったのでお休みしていました。執筆筋が完全に文芸専用になっていましたのでこのあたりで普段の感じを取り戻せていけたらなと思います。
今回は【ガチ中華巡り】ということですが、最近は連載物の関係で、いわゆる『ガチ中華』と呼ばれるジャンルのお店に取材に行くことが増えました。
こちらがそのマガジンです。
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内容は人外族のバディがカリナリーツーリズム(グルメ旅)をするというもので、第一期が中国編なのでとにかくなんでも食に関する情報があればほしい。
元々私はミックスルーツなのもあり、国外の空気感や外国人と話したりするのに物怖じしないタイプなので、日本語のほぼ通じない店に行って食事をしたりお店の人に話を聞いたりするのは得意なほうです。
なので最近は都内に用事があるときには必ずこの取材を挟むことにしていて、その内容は連載に使うものであるがゆえに特に個別にまとめを作ることもしていなかったのですが、今回は気になっている方も多いであろう『友誼食府』にも行ったので記事にしてみました。
ただの私の日記のようなもので、玄人さんには退屈かもしれませんが、ガチ中華が気になっている初心者の背中を押すことができれば幸いです。
前置きが長くなりましたが、まずは上野の『沙県小吃 上野店』へ。
駅はJR御徒町か上野広小路が近いかも。
場所はかなり分かりやすいです。
上野の中央通り沿いなのですっと入れます。
ここは福建料理を主に扱うお店で、広義には台湾料理や海南料理なども含むので、日本人に馴染みのあるメニューが豊富です。
中国国内ではメジャーなチェーン店であるところも気軽さを演出しているような気がします。初見の個人店ってビビる人はビビりますからね。
ガチ中華ジャンルのお店に多いのですが、店員さんのホスピタリティに日本並みのクオリティを期待してはいけません。
飯食って帰る。これだけが達成されれば十分です。あなたも私も気楽にいこう!
席案内があることのほうが珍しいいつものスタイルでしたので、適当に空いた席に座ります。
【Point!】
・お水と食事に付属するスープはセルフサービスです。
(お玉がびっくりするほどのガチアチ🔥だったのでハンカチがあるといいかも)
・注文はスマホ。QRコードとWi-Fiがあります。
・簡単な日本語なら通じそうです。(店員さんと関わる機会が注文を持ってくるときしかないので詳細は不明です)
私は『沙县鸡腿套餐饭』を注文。
ほんとうは『沙县鸭腿套餐饭』を注文するつもりだったのですが、単純に目が悪くて間違えました。皆さんには違いがわかりますか?
鸡(鶏)と鸭(鴨)を読み間違えました。くやしい……。
しかし鶏でも十分に美味しそうです。ライス付き。
鶏も鴨も、煮込みor揚げたのにクミンがかかったものかを選べるみたいなのですが、注文を同行者に任せたのでその変更蘭があったのか、はたまた別メニューとして扱われているのかは不明です。すみません……。
こちらは煮込みです。
味は簡単に言えば豚の角煮やルーローハンに近いです。
塩味は強くなく風味重視。ほっこり食べられるお味ですが、物足りない方は卓上調味料でアレンジしてみてください。揚げ豆腐がじゅんじゅわで美味しい。全体的にあっさりしていますが、添えられた高菜(酸菜)にはパンチがあってご飯とよく合います。
八角が平気な人であればなんの引っかかりもなく食べられるような印象。
あ~~~~~~鶏がほろほろで美味しかったからこそ鴨を……鴨を食べたかった……。あ〜〜〜〜。
同行者は『ルーローハン』を注文。
美味しそう……。同行者も高菜を気に入った様子でした。お土産用に売ってほしいですね。
他にも春巻きと温菜(拌青菜)を注文しました。青菜は季節で使う野菜が違うのかな? 私たちが行ったときはレタスでした。味がとても良かった。
全体的にリーズナブル(1000円を超えるメニューはほぼなし)。気軽にガチ中華を試せるお店なのではないでしょうか。
それから別日。
一人で向かったのは、もはやディープチャイナタウンと化しているともいえる西池袋。
池袋駅西口の20b出口から外へ出ます。
一軒目はこちらのビルの4階。
『劉福記』です。万宝焼烤と同じ店っぽい……?
駅から2、3分の距離です。
たまたま店員さんが入口横のレジにいたので席に案内してくれました。
パッと見(パッと聞き)日本人のお客さんはいなさそうだったかな。
【Point!】
・お水は出てきます。
・注文はタッチパネルです。
・簡単な日本語なら通じます。
四川、江西、東北、雲南の料理が主なのかな?
メニューの種類が豊富でした。カエルとザリガニが食べたかったけど、もう作品に書いてしまったのでグッと我慢……。
白酒がいくつかあったので孔府家酒を注文。(度数が比較的低めだったので)
席に届いた瞬間、「別卓でパイナップル食べてる?」という感じの香りがしてつい辺りを見渡してしまいました。半個室なのに。
しかし香りの発生源はこの白酒。味もこれパイナップルなんじゃない……?
結構甘いけれど甘さに角はなく、アルコールの熱感が上顎にチュンッ! と滲みてじわじわ広がります。
とても好きな味だったので自宅用にほしいですね。
お目当ては『南昌拌粉』。粉は米粉麺を指します。つまり南昌(江西省の省都)の和え(混ぜ)米粉麺ですね。
むちむちの麺の上に高菜、大根の漬物、ナッツが乗った胡麻油風味の料理。
日本人だと遠慮されたのか、それともこの店の味付けがそうなのかは不明ですが、辛さはほぼなし。元々は辛い料理だったと思うので、卓上にある辣油やチリパウダーをガンガンにかけました。
量が多いのですがヘルシーでお腹に溜まらず(個人の感想)、さっぱりといただくことができました。やっぱり米粉麺はいいね。食感がクセになります。
お腹が余裕だったので「西池袋といえばココ!」な、『友誼食府』さんへ。
先ほどのお店からすぐ近く。ほぼ駅前です。
ここ数年で有名になった中国料理のフードコートです。中国食材を扱うスーパーが併設されています。
規模はこじんまりとしていますが、回転は活発。
お客さんは日本人と中国人が半々くらいかな?
日本語が聞こえてくるとちょっと安心しますね。
席を取って辺りを観察……。
【Point!】
・水はセルフ
・日本語がだいぶ通じる!(流石は西池袋だ)
・店員さんがだいぶフレンドリー!
・支払方法が特殊!(下に書きます)
各店で注文するとなにやら値段メモを挟んだカードを渡されます。
それを持ってレジにスーパーのレジの辺りに行くと店員さんがチャージしてくれますので、カードをそれぞれのお店に返しに行きましょう。これがここの支払いスタイルです。(※掲示を見てもよくわからなかったので店員さんに聞いたやり方です。各店で現金払いはできません)
こちらは『饞嘴臭豆腐』……「饞嘴」がよくわからない。食いしん坊とかそういう意味なんだろうけど、たぶんお店やスタイルの名前なのかな?
味が三種類から選べたので店員さんに「お兄さんはどれが好きですか?」と聞き出したものにしました。(たぶん香辣)
ずっと楽しみにしていた臭豆腐。
連載中の作品の主人公が「苦手」と言っている食材なのですが、実物はどんなものか。
ちなみに揚げると臭みが和らぐらしく(臭いのは豆腐の漬け汁らしい)、匂ってみても違和感はほぼなし。
覚悟を決めて、いざ……。
あっ、なんともな~~~~~~~い!
個人的に「臭い? どこが?」という感じ。一瞬、日本人向けに厚揚げを出したのかと疑うほどなんともない。
おそらくなんですけど、個人の感想なんですけど、めっちゃ前置きしてますけど、『臭いツマミ』が平気な人は平気かと。ブルーチーズのほうが何倍もクセがあるよ。
私は臭気を感じすらしなかった。私は母がタイと中国のミックスなので、普段からにおい系に慣れているだけなのかもしれないけれど……。
それよりタレのニンニクとパクチーのほうが臭いですね👍
そしてむっちゃ美味しい。ガリガリの揚げ豆腐にエスニックな味付けがしてある感じ。事前に白酒を入れてなければ青島ビールできゅっとやりたかった。
そしてメニュー名確認するの忘れてました……隣のお店の、恐らく素菜包系統の包子。要は野菜まんですね。
スヌーピーのお皿のあり合わせ感が堪らない。
青菜と椎茸だけの餡が美味しい。臭豆腐のパンチある味のあとにとっても嬉しい優しさ。これについては既にSERTS12話に書いているので気になる方はぜひチェックしてみてください。
お腹いっぱいになったので西池袋を後にしたのですが、軽く歩き回っただけでも気になるお店が沢山あったので、次に都内に来るときも絶対に寄りたいと思います。鴨頸食べてえ……。
以上、今回のガチ中華レポでした。
これからは可能な限り記録に残したいと思いますので、タイトルにある【ガチ中華巡り】の表記がある記事でまたお会いできたらと思います。
これらの経験は冒頭で触れた短編小説集『SERTS』に生かしていますので、お時間ありましたら是非読んでみてください!
では!
☆オマケ
東京競馬場『馬耳東風軒』の麻婆豆腐丼は毎回食べるほどうまい。
数量限定で麺もあるのですが、いつも注文するときに忘れて受け取り口で気づくんですよね……。いつかリベンジできるといいな。
麻婆豆腐専門店もあるので次はそこで食べてみたいと思います。