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21歳、世間知らずが旅に出た

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洗濯機の使い方も知らなかったある女子大生が、1人でふらっと旅に出た話。 ※全てノンフィクションです
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割れたマカロンとフランス人の働き方

割れたマカロンとフランス人の働き方

私の大好物は、ピエールエルメのマカロン。日本にも複数店舗あるけれど、どこに言ってもこれ以上ないくらい日本式の接客を受ける。律儀で、腰が低く、隙がない。パリのピエールエルメは違った。おもてなしなんて必要ない。対話こそが接客であり、彼らにはそれが接客という意識もないのかもしれない。

オペラ座通りのピエールエルメ。オペラ座でバレエを観た帰りだったので、お気に入りのドレスで着飾っていたからかもしれない

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パリのアメリカ人

パリのアメリカ人

それは、パリに着いた日のことだった。パリでアメリカ人と夜中にエッフェル塔を見た。三色旗色にライトアップされたエッフェル塔の下のベンチに座って、ただただパリのシンボルを見つめた。

そもそも、引き寄せられるようにして迷い込んだジャズバーがその夜のジャックポットだった。ジャズバンドの奏でる音楽を聴きながら、ダンスフロアを見つめ、パリとジャズという化学反応に浸っていると、パリジェンヌが2人、話しかけて

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お金で買えたThank you

お金で買えたThank you

フランス人がフランス語しか話さないのは有名な話。本当にわからない人もいるし、それ自体は何1つ悪いことではない。オペラ座などの外国人で賑わっている場所では英語が通じるけれど、一歩路地裏に迷い込めば耳馴染みのある言語は聞こえてこない。駅もバスも殆どがフランス語表記のみだ。そんなパリで乗ったタクシーでお金の力を見に染みて感じ、虚しくなった。

オペラ座でバレエを観て、オペラ座通りで買い物をし、夜ご飯を

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言えず終いのI love you

言えず終いのI love you

ロンドンの中心部に位置するwarrant street。私が滞在していたアパートがある場所。I love youを置いてきた。盛大な忘れ物。

詳しく書いてしまったら溶けそうで、無くなりそうなので書かない。というか書けない。22年間生きてきて、こんなに夜が更けて欲しくないことも、朝が来て欲しくないことも、さよならを言いたくないこともなかった。いつも直感で生きてきたからこそ、自分の直感に従うしかな

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スコッチエッグ

スコッチエッグ

夜中のロンドン。道端でスコットランド人とスコッチエッグを食べた。カオスだなと思いながら。生まれてこのかた、人様の家の前の階段、つまり地べたに座って何かを食べるなんて、許されたことがない。はしたない、恥ずかしい、お行儀が悪い。小さい頃、そう親から叱られるのが1番怖かったから。でもその夜はなぜか、まあいいかと思った。不思議な夜だった。

そのスコットランド人とは閉まりかけのパブで出会った。もうすぐ閉店

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手足の長さ1.5倍のプロたちが教えてくれたこと

手足の長さ1.5倍のプロたちが教えてくれたこと

今回渡英した一番の理由はバレエだった。今から遡ること4ヶ月、舞台でひどい踊りをした。発表会のメインプログラムであったコッペリアでグランパドドゥを躍らせていただくというこの上なく光栄かつ貴重な機会を頂いたにもかかわらず、最後の最後まで安定感ゼロかつ納得のいかない仕上がりだった。芝居と表情でごまかしたものの、わかる人が見れば一目でわかる未熟っぷりが露呈した。18年もやってて、なんでこんなに下手くそなん

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23ページの殴り書きに詰まったロンドン、パリ

23ページの殴り書きに詰まったロンドン、パリ

7月、ヨーロッパにいた、たった2週間。1人でふらっと旅に出た。自分がこんなになにかを書きたいと思うことがあるなんて知らなかった。手帳の後ろにおまけで付いている冊子型のノートに毎日ひたすら書いた。忘れないように、廃れないように、一瞬一瞬を後で思い返せるように。刻むように書いた。バレエ、観劇、食べ物、ジャズ、出会った人達、思った事、なんでも書いた。生まれて初めてラブレターも書いた。英語で23ページ。日

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