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映画「ゴーストバスターズ/アフターライフ」の指輪 〈映画の指輪のつくり方〉第83回

ゴースト×ひと夏の冒険は、もう最高だって決まってる
2021年公開映画「ゴーストバスターズ/アフターライフ(Ghostbusters: Afterlife)」の指輪
文・〝美根〟(2024年3月30日連載公開)

自分の中で、フットワーク軽めに映画館に行くことが最近とても楽しい。映画館は昔から好きだけど、自分の中で特別な場所になりすぎて、あまり行けてない期間もあった。せっかく近所の映画館の会員なんだし、安く観れる平日に、思い立ったらシュッと観に行くようにしている。先日映画が始まる前に流れた予告。突然世界が凍りつくという結構怖めな描写が続くその予告編の最後に出てきたタイトルは「ゴーストバスターズ/フローズン・サマー」!続編が出るのか!ならば見直さなければならない、前作の最高傑作「ゴーストバスターズ/アフターライフ」を!

【誰もが知っているあのマーク】
「ゴーストバスターズ」は、誰もが知る1984年公開の作品。タイトルと主題歌はよく知っていたのでかなり期待値爆上がりで初めて観たのは大学生の時だった。当時は小難しい映画ばかり見ていたせいか、思いがけずコメディ要素多めの展開に戸惑ってしまったのが正直な感想だった。2をすっ飛ばし、2016年版は1を観たおかげで小ネタを楽しめて、むしろ2016年版の方が好きかも…そう思って私のゴーストバスターズ人生は穏やかに幕を閉じようとしていたのだが、そこへやって来たのが、本作。本作を観るために数年ぶりに1と、初めて2も観てみたところ、え・・・面白い。これは頭を軽やかにエンタメを楽しむのがよし。ジョークのニュアンスが英語と字幕だと分かりづらいので、日本語吹き替えでみたのも良かった。どこか抜けているけれど、力を合わせてゴーストを退治していくゴーストバスターズに愛着が湧いてから、いざ、「〜アフターライフ」へ。

【初代を素晴らしい形で現代に昇華した名作】
 かつてゴーストバスターズだった、イゴン・スペングラー博士の孫たちが本作では主人公。疎遠だった祖父のイゴンが遺した屋敷にやってきた、イゴンの娘家族。ゴーストバスターズのお馴染みのアイテムたちを手がかりに、機械いじりや科学が好きな孫フィービーは、祖父が何者だったのか、家族や仲間から離れて、一体何をしていたのか、探っていくのだが、その先にはとんでもない未来が待ち受けていた…という話。

 …最高。初代をしっかり継承しつつ、新たな主人公たちと共に、ゴーストとの戦いに興奮し、家族や仲間の絆をも丁寧に描いている。こんなにしっくりときて、作品としての必要性というかシリーズの意義を増してくれる作品は、個人的に超お気に入りのスター・ウォーズのローグ・ワンに近い感覚!そのまま観てももちろん面白いが、1作目だけでも見直してから観ると、かなり楽しめるし、オリジナルメンバーやアイテムも登場するので、興奮度高めにのめり込めるよ!私は普段、洋画は字幕で観たい派なのですが、こちらは日本語吹き替えもおすすめ!オリジナルメンバーは、ソフト版吹き替えを担当されていた安原義人さん、玄田哲章さん、牛山茂さん、菅原正志さん、駒塚由衣さんが本作も続投されていて、これも胸熱。

【ホラーなテイストとコメディとドラマ性のバランス】
 初代はコメディ要素や、やや下ネタ系なギャグ要素も多く、それが軽快さやアトラクション的に楽しめる世界を生んでいたわけだが、その世界観や設定をしっかり繋ぎながら、ドキドキするホラー的スリル、父イゴンに捨てられたと思っている娘キャリーとイゴン譲りの科学好きで祖父のことを尊敬している孫フィービーとの関係性、終盤にかけて映像の迫力とハラハラドキドキな展開、クスッと笑えるフィービーの周りの不器用だけど愛おしいキャラクターたちと、人間関係からくるドラマ性は丁寧に描きつつ、アドベンチャーやコメディな要素も豊かで現代的かつノスタルジック!とにかく濃厚な展開が素晴らしい!最後は、ぐっと涙を堪えるほど(嘘。私の場合ボロ泣き)。ぜひ、季節を先取って、ひと夏の冒険に繰り出して欲しい!

【エキサイトしましょう】
 今回指輪はミニマシュマロマンの登場シーンを再現しました。主題歌をカバーするのもめちゃめちゃ楽しかったので、映像も観てみてね。

 何か意味だったり、成長だったり、映画を観るにしても、その時に自分が欲しいものを無意識に求めてしまい、作品自体を楽しめないということがある。つるっとなんでも受け入れて楽しめる柔軟性を常に持っていたいな。こねくり回してしまいがちなので、あるがままを楽しんで、良さや新しい楽しみ方をたくさん知っていきたい。もうすぐ春!いろんな世界に出会えますように。
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モチーフ:ミニマシュマロマン、マシュマロの袋、マシュマロ
音楽:「GHOSTBUSTERS」RAY PARKER JR. カバー

オルタナティブ・シンガーソングライターの〝美根〟です。
作詞作曲をして、ギターとピアノの二刀流で唄い、自分の世界を届けています。
「みねこ美根」名義で活動していた2018年から、OKMusicさんにてweb連載を続けてきた「映画の指輪のつくり方」。
たくさんお世話になったOKMusicさんのサイト運営終了に伴い、noteに移行して連載を続けています。
毎月、大好きな映画から一つ選んで、それをテーマに指輪を制作。
勝手に皆様へお薦めするレビュー文章、制作作業動画を公開中。動画では劇中歌のカバーも。ぜひ、楽しんでいってください。
私の本業である音楽活動など、さまざまな情報はこちらのリンクからがとても良きです。
私を知るためのキーワードは・・・
オルタナティブ、ライブ活動、ランプ、弾き語りスタイル、バンドスタイル、耳と脳にこびりつく作品たち、心火、焔心の砦、美術館でも展示された指輪たち、自作ストップモーションアニメ、MV、毎週水曜生配信番組、2024年5月24日と6月9日のワンマンライブ、人生初の弾き語りツアー・・・
知りたくなってきた?→ https://lit.link/minelink

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