ラブレター
最近は少し、自分の気持ちの根の部分について
綴ることが多かったから今夜は明るいことを話そう。
文字を書くことが好きだろうか?
わたしは特別、字が綺麗というわけではないが
文字を書く時間が好きだ。
文脈も言葉も支離滅裂なこともあるが
自分の気持ちを整える時にはよく
便箋にありったけの気持ちを手紙形式で書く。
一通り書き終わり文章を読み直す。
ここは直した方がいいなと思ったところを
訂正して気がついたら5.6回同じ内容について書いていたなんてことがある。
恋した人へ、ラブレターを書いたことはあるだろうか?
今の時代、指先だけで十分気持ちは伝えられるし
そのようなものは必要が無いと思う人もいるだろう。
だけど、文字というものは意外にも温かみがありその人を感じることができるのだ。
字の綺麗さ、文章の上手さなどは関係なく
私自身を思って書いた言葉であるということに心が温まる。
手紙など、一人でいる時に一人の空間で
書くことが多いだろうから
その一人時間に頭の中を想い人のことで
いっぱいにして書いているのだ。
こんなにも愛おしい時間はあるだろうか。
実際わたしは記念日や恋人の誕生日には
手紙を書いて渡すことが多かった。
と、いうより必ず手紙を渡していた。
そして幸せなことに付き合いをしてきた人達も皆、手紙を書いてくれるような人だった。
文末の方は恥ずかしくなってしまって
ふざけている内容なことが多かったが
それすらも愛おしいのだ。
プレゼントのメインと言えるものは手紙だと思う。
デジタルの文字で埋め尽くされることの多いコミュニケーションだが、わたしは今後も手紙を書くという文化を忘れたくはない。
デジタルの文字が悪いということではないし、むしろとても便利だとは思う。
だからこそ、ふと日常から離れ、手書きをすることで自分にも新鮮な風を迎え入れることができる。
便利を不便にしても伝えたい想いがある
なんて、とても素敵なことじゃないかと思う。
鉛筆で書いていて文字を間違えたらわざわざ消しゴムで消さなきゃいけないし、ボールペンで書いていたら最初からやり直しだ。
それでも想い人を想って最後まで書くだろう。
手紙を書くということをしてみると
気が付かなかった自分の気持ちに気がつけたり
新たに好きなところが思い浮かんだりする。
手紙なんて重いよ?
その紙切れ2枚分くらいに綴られた想いが重いと言うのであれば、それは感性が違うか紙二枚分の重さにも至らないくらいのちっぽけな想いだと思う。
その程度であれば迷わず違う道を歩んだ方が楽だろう。
わたしはこれからも手紙を書く人でありたい。
人から手紙を貰う温かみを知っていて
尚且つ、手紙を書く時間は日頃よりも格段と相手を愛おしく思っている時間だと感じるからだ。
時には違う自分になれるのも恋の醍醐味だろう。
今夜のタイトルに描いたイラストは
アガパンサスの花と女の子。
アガパンサスの花言葉は『ラブレター』
me.