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フェーズを見る


暦の上では今は、晩秋に当たるらしい。
夏が過ぎ去りようやく秋が来たと思ったら
もうすぐ秋が終わりを告げようとしている。

立冬は11月7日らしい。

夏のせいにして過ごした、茹だるような日々も
秋の人肌恋しさに紛れて思い馳せた気持も
期待も全てが、冬になり終わりを迎えようとしている。

恋愛や結婚が全てでは無いこの時代に
わたしは恋がしたかったのか
心に空いてしまった穴を埋めたかったのかわからない。

心の一番隅にある想いが時折、光ってみせる。
こんな思いや気持ちもう、捨てただろう?と
その光に反応することはない。
楽しい思い出、と言えばいいのだろうか。
嫌だった思い出は全て削ぎ落とされた状態で
光っているのだ。
何を今更と思わず嘲笑してしまう。

人に期待する程、ときめく程
相手との距離が生まれてしまう現実に
悲しくなることも経験した。
今はきっとこのフェーズでは無いと
本当はわかっていたけれど、それを変えたくて
何度も立ち向かっていった。

でもやっぱりこのフェーズではなさそうだった。

このフェーズというのは恋愛のことである。
ひとりで過ごす日々もあと少しで一年が経とうとしている。
孤独の日々でしたか?と言われると
実際はそんなことが全くなかった。

新しい出逢いも沢山あったし
新しい出来事も沢山あったのだ。
その出逢いや出来事は男女問わず、場所も問わずである。
そして自分が思いのほか、人に守られ、支えられ、励まされ生きていることを実感している。

反対に自分がたまたま想いをほんのり寄せた人と
繋がり続けられる縁ではなかったことについて。

わたしは、一度触れた縁はきっと意味があるのだろうと思っているタイプの人間だ。
その人が、わたしに教えてくれた意味は何なのだろうと考える。

人の外側ばかりでなく内側も重んじることだったり、優しさの履き違えをしないことを教えてくれたのではないかと解釈している。

どれも自分に思い当たる行動の1つであり、
反省すべき所を鏡として教えてくれたのではないか、という考えに至る。

人は鏡。
自分の良い所も悪い所も投影されているのだ。


自分のいい様に解釈しているので、必ずしもそうとは限らないが、自分なりに分析してみた結果の話。
インパクトの強い人物だと、例え短期間でも
記憶の中にしばらくの間、残り続けるから不思議だ。

自分の行動や考えを振り返り簡単な言葉でいうと
人生一周目の生き方とも表せる。

この世界で学ぶことが多すぎる。
自分の知らない気持ちを知ることがあったり
見たこともない景色を目の当たりにすることが
今も尚、当然のようにやってくるのだ。

そして、ようやくわかったことは
この一年は恐らく、周りの環境に感謝すべきことや仕事に打ち込む楽しさを見出すことに焦点を当てるものだったのだろう。

そのお陰で言葉で伝えることの面白さを実感したり
イラストを描いて人から感謝される経験をしたり
新しく始めた仕事で初心の心を取り戻したり
本職だけではわからなかった物事の側面を感じられる出来事があったのだ。
そしてその時間はとても尊いもの。

恋愛に関しては一度、自分の欠点を洗い出す時。
関係が終わってしまった人との振り返りをして、
次の相手を幸せにできるようにする学びの期間だったのだろう。

人には人のタイミングあり、来る瞬間がある。
難しいが、自己分析を繰り返していくと
あながちこの選択で間違っていなかったのでは、と思うこともあるから、信じたいものを信じていこうと思う。

もっと気楽に真っ直ぐにゆるっと生きて行けたら
いいのだろうけど、自分には自分の進み方があるから今年の残りの2ヶ月、好きなように素直に生きていく。

その日々の中で
きっと心の隅で時折光る、想いに向けて
伏せていた目を開けて、行動する日が来るだろう。
この光がもう輝かなくなるのか、それとも
再び真ん中にきて光るのかはその時次第。

今を超えていく。
こんな所でずっとジッとしていたとしても
歩いていかないと変わらないのだから。


me.

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