育児と老犬介護の現実
雨が降っている。
娘&娘は保育園。
犬&犬は寝ている。
我が家の犬は15歳のマルチーズと11歳のポメラニアン。
オス&オス。
35歳で初産の高齢出産だったので、それまでは犬達を溺愛していた。
目に入る度に可愛くてメロメロだった。
本当に本当に可愛い!
「出産しても、我が家に先にいた2匹が序列は優先!」
本気で思っていた。
長女を出産して帰宅した日。
犬を見て、「可愛い」と思わなかった。
あの違和感は今でもはっきり覚えている。
今までと確実に何かが違った。
初めての子育て、長女は夜寝ないタイプの子だったのもあり余裕なんて全くない私にとって、犬のお世話はキャパオーバーだった。
そして本能的に、自分の子孫を大優先させてしまう自分にも気付いた。
そして同じ頃から、マルチーズの老化が始まった。
徐々に歩けなくなり、トイレ&水飲みに数時間おきに連れて行く。
もちろん食事も補助が必要。
次女の妊娠中には完全に歩けなくなり、夜鳴きも始まった。
臨月に入りただでさえ眠りが浅い夜間、夜鳴きでさらに寝れなくなった。
限界がきた私は、大きなお腹で、犬と添い寝した。
添い寝していると、少しおとなしくなった。
次女が産まれてから3ヶ月頃までは夜間授乳していた。
ようやく次女を寝かしつけたと思うと、犬が吠える。
トイレに連れていって、水を飲ませて。
その頃は子供達が犬の鳴き声で起きてしまうので、犬はリビングで寝ていた。
今度は「寂しい」と吠え続ける。
主人は犬が寝付くまで深夜にリビングで過ごしていた。
ようやく寝たと思って寝室に移動しても、気付いてまた鳴く。
「このままでは睡眠不足で主人が死ぬのでは..?」
本気で思った。
夜間鳴き止まない犬を脱衣所や浴槽で過ごさせたこともあった。
2時間でも平気で吠え続ける犬。
本当はこんなことしたくない、心苦しかったけど、
少しでも寝たかった。限界がきていた。
心優しい主人は本当にきつかったと思う。
色々試したけど、結局私たちのベッドで一緒に寝させることでだいぶ状況
は良くなった。
それでも、今も夜間6回〜8回は吠えて、トイレや水飲みに連れていっている。
主人と分担してやっているからなんとかなっているけど、毎日、眠い。
次女が生後3ヶ月頃には夜通し寝るようになっていたのが幸いだった。
今も昔のような愛情が戻っているかと言われれば戻っていない。
戻らないのかもしれない。
私はそもそも愛情のキャパが大きくない。良い人間ではない。
娘二人の育児で余裕がない。
それでも、犬達にはかなり助けられてきたし、絆もある。
心の底では愛している。
けど以前のようにはうまく愛せなくなっているのが現実としてある。
毎日その罪悪感に苛まれて過ごしている。
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