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【吉良式 右脳力向上法❸】何を質問する?それが創造力の入口。

どうもどうも、吉良です。

「吉良式 右脳力向上法」の3回目です。
第1回目はアイデアや企画を生むための「右脳力(創造力&発想力)」の重要性について、前回は「質問を自分にする」ことについてお話ししました。

もともと「わからないことを教えてもらうことが質問」と思っている大半の方は、わからないから人に質問するのだから自分に質問することなんてない!いったい何を質問するんだ!と感じたのではないでしょうか。
それを解決していくのが今回です。

今回は「何を」自分に質問すれば自分で考えた答えを出すことができるのか、つまり創造力を向上させることができるのかをお話ししていきたいと思います。

まず、僕が広告会社の採用面接官をしていたときに出題していた口頭試問を面接で聞かれたと思って、すぐに答えを考えてみてください。

あなたはA地点(山のふもと)から頂上を目指して山に登っています。
B地点まで登り、あともう少しで頂上だと思ったところ、なんとさらにその先に山がありました。このときあなたはどうしますか?

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あなたはどうされますか?

この質問に対して、就職試験ということもあり大半の学生が「下山する」や「休憩する」という選択をせずに「登る」を、それも「根性で」や、「死にものぐるいで」等の修飾語をつけて答えていました。もちろん下る、寝る、休む、等の答えが返ってくることもありましたが。みなさんの答えはいかがでしたか?

なんだか心理テストみたいな問題でしたが、特にそのような要素はなく、登る、下山する、寝る、休憩する、等の動詞だけでの回答であれば、修飾語が付いていたとしてもどのような動詞であっても僕からの評価は同様です。

動詞だけ、または修飾語のついた動詞だけで回答した方に僕は点数をつけませんでした。

最近、衝動的に動詞だけで答える方が若者だけではなく幅広い層で増えている傾向にあると感じています。なんでも「る」をつけて動詞化してバズる、タピるのような短い言葉だけを使ったり、行くしかないでしょ!や、~しか勝たん!と創造力・発想力を働かせず、他のものとの比較・検討もせずに突発的に発言する言葉が流行し、習慣づいてしまっているからでしょうか。

そんな衝動的に動詞を答える人は、入社後もきっと衝動的な行動してしまうのではないかと思われてしまいます。確かにアクティブな行動をすることは素晴らしいことですが、なんでもかんでも何も考えずに衝動だけで行動する人と仕事するのはリスクがあって怖いものです。

…ところで、先ほどの問題に対して違和感があると思った方はいますでしょうか?違和感があった方は前回のお話が身についている証拠です。

もし、「質問をしたい!」と思ったとしたらかなり身についています。
僕は疑問を持たせて質問をさせるためにこの問題を出題していました。もちろん自分にです。では、質問をするとしたらあなたはどのようなことを聞きますか?今度は自分への質問を考えてみてください。

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自分への質問は出てきましたでしょうか?

どんな山?何月の話?天気は?気温は?一緒に登っているのは?何時になった?お昼ごはん持ってきた?周りに休む場所はある?……など

この問題に対する質問を自分自身にしたうえで、出てきた答えを僕は聞きたかったのです。その結果、「1月の夕方で気温も下がり、暗くなってきたため下山します」のような答えが出れば、その人は意味のある行動を取れると判断して、僕は点数をつけていました。

ちなみに面接のテクニックとしては、この回答に自分のことを絡めるとさりげなく自己アピールもできます。(例:私は早起きのため、B点にはお昼までに到着できます。まだ時間があるため登り続けます。)
まさに「早起き」がさりげない自己アピールですね。「私は遅刻をしません」ということが間接的にしっかり伝わります。

しかし、質問がうまく浮かばなかったという方もいると思います。

それは行動が何によって決まるかがわかっていないからです。

このままでは創造力・発想力が向上せず、衝動的な行動を取り続けてしまう可能性があります。でも安心してください。今からでも間に合いますので、是非意味のある行動を取れる人になっていきましょう!

先ほどの山の問題への質問の例では、行動を決めるための「〇〇」を設定していました。

どんな山?何月の話?天気は?気温は?一緒に登っているのは?何時になった?お昼ごはん持ってきた?周りに休む場所はある?……など

行動を支配するものは、時間や場所、人などの「状況」です。

山登りの問題でも、どんな状況でも絶対に登る!という方はほとんどおらず、状況によって行動を変えると思います。あたりが真っ暗になって吹雪になってもあなたは山に登り続けますか?

暗くなってきたら下山するでしょうし、まだお昼であれば一度休憩して登り続ける判断もできます。体力に自信があれば登り続けられますし、翌日に大事な用事が控えていれば無理をしない選択をするかもしれません。

別の例をあげると、サッカーで「1-0」で勝っている状態でも、試合開始5分の場合と残り5分の場合では行動が変わってきます。試合開始5分の状況であれば2-0を目指して攻めますが、あと5分の状況ではリスクを冒してまで無理に攻めに行く必要はないはずです。

創造力・発想力を向上させる質問を自分にする際には「状況」について質問することが効果的であることがおわかりになったと思います。しかし、何をどう自分に質問すれば良いのだろうと感じた方が多いのではないでしょうか。

次回はその「状況」について自分に質問をするときの3ステップについてお話しをしていきます。


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