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読書感想 幸せを実感するのはいつ?

土日にキャンプに出かけるので、そわそわと1日に何度も天気予報を見てしまう自分。
天気なんぞは、自分には変えることができないのに、何度も何度も見て自分の大事な時間を使ってしまう自分。
少しでも天気が良くなってほしいと願う自分。

「何やってんだよ」というツッコみたくなると同時に、願う祈る気持ちはマインドフルネスだなと思ったりする。

不安や未来への期待が揺れ動くのが自分なんだなとつくづく思う。

そんな自分を受け入れながら、今日も歩みを進めていこうと思う。

さて、今日も読書感想文をまとめる。本書は『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術 けんすう(古川健介)著」である。

かなりのインフルエンサーの方が紹介している名著。

読んでみての感想の結論から。

「幸せはプロセス(今)が充実している状態。充実している状態を実感するのが「今」でありたい」

ややこしやーややこしや!(なだき武か!)

どういうことか。

人生で目指すものは「自分が幸せな状態であること」とけんすうさんは言う。私もそうだ。異論がある人は少ないのではないだろうか。

幸せである=成功すること

ということなのか。これには疑問が残る。確かに成功したときに幸せだなと思うこともあるだろう。
でも人間関係全てを投げ打って、地位を獲得した時に「何のためにこうなったんだっけ?」と思い返し、幸せであると思えるかというとそうでもない。
つまりは、成功することが必ずしも幸せであるとは限らないということである。

じゃあ幸せであるって何なんだよ。

結論にも書いたが、「幸せはプロセス(今)が充実している状態。」だと考える。

では充実とは何を指すか。

順風満帆なことだけを指すのではない。
苦しいこと、大変なことも受け止めている自分も、私は充実とする。

いやいや、マゾヒスティック(被虐的)になれってことかよ!

んー、それもひっくるめて、「物語を動かす」とけんすうさんは言っているのではないかなと思う。

ドラクエの主人公が、「街の外は危ないから、冒険に出ない」と言ったら、おいおいおい!となりますよね。

全員がドラクエの主人公になれというわけではないが、きっとドラクエの主人公の人生はきっとワクワクするはずだ。

スライムに出くわした時に、「楽勝じゃん!」と思うかもしれない。
ゾーマやシドーに対峙したら、「終わった・・・」と思うかもしれない。

どんな場面でも楽しめるかが重要なのである。

会社で大きなトラブルを起こしてしまったのに、「うわー楽しい!」と言っていたらクライアントからブチギレられるのであしからず。

「うわー楽しい!」までは行かなくても、心の中では「どうやったら解決できるのかな?ゴールはどこかな?」と考える。

「考えるの楽しい!」は思っていいと思う。そういった意味ではマゾヒスティックかもれない。

考えがちなのは、トラブルが起きたときにトラブルに対応する力がついて後々に役に立つという思考法だ。いわゆる「線」で見る思考。トラブルは未来に繋がるみたいな。

私はその思考法は、ゴールで幸せ(スキルの向上)を実感する、回収するスタイルだと思うので、幸せはプロセス(今)が充実している状態ではないと考えるのだ。

要するに、幸せは未来で回収するのではなく、今回収したいということ。

将来人生を終えるときに、走馬灯のように自分の人生が思い返し「いい人生だったな」と思う。そんな人生を私も歩みたいと思う。
でも幸せ度MAXは、人生を終える瞬間じゃない。

目の前に起きる一瞬、一瞬で幸せを感じられる。
未来で幸せを回収しない、今回収する。
そんなことを考えた水曜日の午前中でした。

最後に余談ですが、物語思考が日本人に合っているというのがけんすうさんの持論だ。
その理由の中で、「依代文化」が挙げられた。
依代って何だろうと調べてみると、
「依代は、神霊が依り憑く対象物」だそうだ。
石や山、柱や大木などを依代とすることがあるらしい。

だから、対象物に自分の思い(信じる神霊)を宿しやすい文化だということ。

身近で良く感じるのが、「ごっこ遊び」
神霊なんてそんな物じゃないけど、自分の分身として人形を扱うことが多いなと子どもとごっこ遊びしていて思う。
自分の代わりに、プーさんがかくれんぼする。などなど。

トイストーリーを見ると、ごっこ遊びもしているがアンディは人形を友だちに見立てている。一緒にテレビを見る。一緒に遊ぶなどなど。

そういったところにも日本と諸外国(アメリカ)の文化の違いがあるのかもと思った次第です。

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