去り際はそれぞれ
今月末、3人が退職予定。
皆、ボスに腹を立てての退職です。
アルバイトのお爺さんの場合。
ちなみに、彼の趣味はバイオリン。
コンサルタントチームのボスに「軽い仕事だから!」と言われてやって来たところ、そうではありませんでした…。
「こんな最低賃金でやっとらへんな!」と彼。
国家資格を2つ保有する社長さんでもあります。
それが何故か、重たい荷物を運ばされる等、訳の分からない仕事までやらされて、相当お疲れの様子。
おまけに、実務チームのボスと有害従業員につまらぬ事で八つ当たりをされ、怒り心頭。
「なんや、アイツら、不幸な人生を歩んどるに違いないわっ!」
「実務のボス、アレはな、奥さんに○○○させてもらっとらへんのとちゃうか?」
「○○○や、○○○や!」
昼間、ビズネス街のタリーズで、放送禁止用語(?)を連発するお爺さん。
思わず吹き出し笑いをする私に言いました。
「アンタ、笑っておるけど、真面目な話、ソレ、重要やで~」
「ワシの元同僚、それで犯罪者になりよったわ!」
「大手企業の社員でもコレやで!」
「奥さん、美人やってんけどなっ!」
とにかく、この職場のボスと関わると、大概が、やけくそみたいになって、過激な発言を…。
今日、一緒にランチをする予定の元同僚。
彼女、色気ムンムンの小悪魔女子。
在職中のある日の夜、突如として叫び出しました。
「アイツ(実務のボス)、○○○小せ~んだよ~!」
こちらも、放送禁止用語。
驚く私を無視し続け、○○○を連呼。
(あ~、これじゃあ、美人も台無しだわ…)
でも、この2人はまだ良い方です。
問題は、愚痴ひとつ言わずに我慢して働いて来た人の方。
今月末退職の3人の内の2人。
とても真面目で、ボスには従順でした。
「あのアホが!」と言えれば、どんなに気が楽だったか…。
ルンルンと明るく辞めるお爺さんとは対照的で、悲壮感が漂っています。
海鳴りの様な何とも言いがたいオーラを放ちながら、大人しくその日を待っている様子。
冷たいボスは、正式にこの3人の退職を皆に伝えていません。
風の噂で何となく知る人も…。
私も最近は気配を消しています。
転職先が決まって、そっといなくなるその日を夢見るのでした…。