親子の攻防
私の母。
家族との微笑ましい思い出はゼロ。
祖父はドケチ男で、家族にご飯さえロクに食べさせませんでした…。
母は好奇心が強く、何でも見て聞いて、経験したいタイプの人間です。
それが、祖父のせいで、思い出を作ることや、様々な事を経験する機会を奪われたのでした。
祖母(母の実母)は、母に言い聞かせました。
「人間、諦めが肝心なんや!」
「あれこれ、要求しなさんな!」
しかし、母は親の言う事を聞く様な子供ではありませんでした。
祖母の言う事を無視し、勉強したりして、貧困生活から脱却することに成功。
大手企業に就職して、重役秘書になった母は、様々なものを見聞きする機会を得ることになります。
重役と共に高級なお店に出入りしたり、パーティーに出席したりし、大いなる衝撃を受けた母。
そして、その経験は私にも伝えられることとなります。
母は時折、私に高級店での食事を経験させたり、百貨店へ行っては伝統工芸品等の商品の解説をしたりしました。
この様子を見た祖母は、母に忠告しました。
「子供に何でも見せたらアカン!」
「アホのまま生きて行った方が、子供も楽なんや!」
「それに、子供が賢くなったら、苦労するのは、アンタ(母)なんやで!」
これに、母は激怒💢😠💢。
「あの婆さんは、そんな考え方でおるさかい、いつまでもあんな不幸な生活に甘んじとる訳やろ~が!」
「子供、アホにして、貧乏生活、送らせる気か!」
「花甘露、あんな婆さんの言う事、聞いたらアカンネンぞ!」
( ̄▽ ̄;)~
母の発言にフタをしようとする祖母と母との激しい戦いは、絶えず繰り広げられ…。
全く、困ったものなのでした…。