自分の体質にあった運動の仕方がある
私が伝えている「インドの伝統医学・アーユルヴェーダ」の理論を用いて、人間の本質を分析し、今の状況や自分の能力の活かし方など、そして季節に合わせた心と体の健康の話をする、「おSENTOロックショウ」シーズン2。
毎週水曜日21時から、YouTubeチャンネルとFacebookライブで生配信している。
そして配信後に、noteでその振り返りをテキストでまとめているのがこれ。
今回のゲストは、産後指導士の小園裕美さん。
この番組の大元である大阪平野区入船温泉の2階にあるイベントスペースで、毎月一回バランスボールイベントを開催してくれている小園さん。
ご自身の3回の出産経験をもとに、産後の心身を楽にするための方法を模索して、バランスボールでのエクササイズを学んだのもその一環だと言う。
そんな小園さんは、この度、仕事を辞め産後指導士として独立!
まさに、これから!!というタイミングでカウンセリングを受けていただいた。
※この記事では、アーユルヴェーダの健康のあり方をベースにお話ししています。そのベースは動画の冒頭で10分程度で説明しているので、アーユルヴェーダをご存じない方は、ぜひ動画の最初を少しだけ見てからお読みください。
バランスボールで肉体のバランスもばっちり!
最初に言ってしまうと、小園さんのエネルギーバランスは風と水が多めのタイプ。
そして今のところ、どれかが増悪しすぎているということもなく、バランスがとれいている感じなのだ。
つまり、肉体的には問題なし。
このバランスの良さの理由は…
風と水が多いと、両方に共通している「冷え」と言うものが強く出る場合がある。
これがバランスボール=運動によって緩和されていると考えられる。
なぜなら、運動すると体に熱を発生させるし、運動によって筋力が強化されると代謝が上がる=熱を作りやすい状態になる。
風と水の弱点である「冷え」は、運動によって発生する熱で沈静されているため、バランスがとれていると感じた。
アーユルヴェーダで考える運動とは
アーユルヴェーダでは、「適した運動」と言うのは当然ながらすすめられている。
「適した」とは、もちろん体質や体調に適していることもある。そして、適したやり方も大事なのだ。
アーユルヴェーダですすめられる運動のレベルはゆるい。
・汗がじんわりにじむ
・口呼吸になる
・口が渇いてくる
・心臓がドキドキする
こんな状態になったら、運動は十分!のサイン。
汗がダラダラ出る、ハアハア息が上がる…それはやりすぎであり、過剰とみなされる。
ゆえに、アーユルヴェーダがどんな人でも、どんな時でもやっていい運動としては、「歩くこと」がすすめられるのである。
つまり、ウォーキングで十分ってこと。
体質別の運動のやり方
そして、体質別のおすすめは、そのエネルギーが持つ体力と反比例している。
【風が多いタイプ】は、もともと体力が弱いので激しい運動、長時間やることはすすめられない。
そもそも飽きっぽいので、そこまで集中しすぎる事もないのだが笑、周りに合わせようとしたり、影響されると無理してやろうとしがちなので、そこは注意した方が良い。
年齢が上がるにつれ風のエネルギーは増えるため、高齢者が張り切って運動しすぎるのは、むしろ老化の加速につながってしまう。
風の人は無理せず、ゆったりと楽しめる範囲で運動しよう。
【火が多いタイプ】は、体力はそこそこあるので、好みの運動を楽しんでよい。
ただ、火の人はやると決めると、とことんやろうとしたり、むきになったり、負けず嫌いの気持ちが出てきて、ついついやりすぎるため、これがNGとなる。
気持ちはスッキリするかもしれないが、肉体的には過剰負担になっていることをちゃんと認識すること。
楽しむ範囲で、適度に切り上げることを忘れずに。
【水が多いタイプ】は、体力十分なので積極的に運動して良いし、3タイプの中では一番体力を使うものにも挑戦して良い。
とは言え、もともとじっとしているのが好きなため、運動をやるまでの腰が重いので、興味を持って始められるもの、自分が楽しいと感じるものを見つけることが大切。
楽しいと思えればコツコツと続けるのは得意なので、水の人の体調管理にものすごく役に立つ。
今回、小園さんの子どのもの頃の性質は「水」そのもの。
だが、子どものころから大好き!ではなくとも、運動を続ける環境にあったことで活動的な気や熱が発生して、水が過剰になることなく、バランスが取れてきたと思える。
私も水が多いタイプなので、この事例を見ると、やっぱり定期的に運動しなきゃなあ(朝散歩ぐらいしようかな)と反省してしまった。
自分の体質をざっくりでも調べてみたいと思う方は、こちらのチェック表を使ってみてください。
「自分のやっていることの良さを上手く伝えられない」と言う悩み
そんな水と風の多い小園さんの悩みは「上手く伝えられない」こと。
フリーランスになった今、産後指導士として、また自分の経験から得た様々なノウハウを伝えていきたい!と言うところだが、その良さを上手く説明できず相手に分かってもらえないというジレンマを感じるそう。
これもアーユルヴェーダで見れば、「そうでしょうね」と言う感。
「風のエネルギー」の面でみると、風は思考があちこちに飛びがちなのと、勢いで話しがちなので、
・話に熱意と勢いはある
・でも何話してたか途中で見失う
・言語化が苦手なので感覚的な表現や擬音が多くなる
そして「水のエネルギー」の面で見ると、思考がゆっくりしているため、
・言葉を選びすぎて出てこない
・会話のスピードについて行けず黙ってしまう
・考えているうちに言葉を飲み込んでしまう
と言うことが、それぞれ起こりやすい。
つまり水も風も、端的に言語化して説明やメリットを伝える、と言うことは苦手なのである。
そこで、私からの提案は、事前に台本を作ること。
自分の説明したいことの台本を作っておいて、いつでもそれをしゃべるようにする、ことである。
言いたいことを整理しておいて、聞かれた時にはそれをしゃべるように準備しておけば、勢いだけで話して大事なポイントを言い忘れることもない。
出来れば、作った台本(実際は話すもの)は人に聞いてもらって、分かるかどうか確認してもらったり、文章作りが得意な火の人に確認してもらうと良い。
こうして準備しておけば少なくとも今より多くのことを短時間で端的に伝えられるはず。
そして何より「上手く言えなかった」と言う自分の不完全燃焼による背徳感がなくなることが大きい。
やりきって、言い切って、伝わらなかったら諦められるからだ。
そして配信中、同じ風チームのかやまさん(自称アーユルヴェーダ王子)がやっている対策法を書き込んでくれたのだが、これが良かった。
①何を話しているか見失わないようにメモを書きながら話す
②話すことは一つに決めて同じことを繰り返し話す
これは、風の人が自分の弱点を補うようにしている対策として、私も参考になった!
私には風の要素が少ないので、正直、風の人の感覚は全部理解できないので、やはり当事者が工夫してやっているアイデアには納得なのである。
小園さんにとっても、とても参考になったようで良かった。
生まれたままの自分の弱点は直すことはできないけれど、カバーするような対策をとってミスを少なくすることはできる。
まさに、そういう事例だったと思う。
それにしても、かやまさんのアーユルヴェーダ的成長が著しい。
今はアーユルヴェーダ王子というより「玉子」と呼ばれているが、昇格する日も近いのか!?
こうご期待!!
かやまさんのnote
アーユルヴェーディック・カウンセリングはこちら!
それを元にしたパーソナル演出はこちら!