ドケルバン病(腱鞘炎)が1カ月で95%治った話
私は、インドの伝統医学アーユルヴェーダを学び、自分なりに実践している。
これは、自身に発症した疾患に対して、アーユルヴェーダをどうやって使って、どのような結果になったかと言う記録である。
発症したのは、ドケルバン病という親指母子の腱鞘炎だ。
昨年12月ごろから痛みが出て、だんだんひどくなり、右手を使うのを封印し、出来るだけ左手を使わないと厳しいぐらい痛かった。
それが、しっかり治療を始めて1カ月。
ほぼ、普段の生活で痛みがなくなった!!
そのことの顛末をまとめていきたい。
第1段階 患部の固定と安静
痛くなり始めて、すぐに腱鞘炎だろうと思ったが、放置してたらかなり痛くなってきたので、とりあえずテーピングして動かさないようにしてみたのが昨年12月29日のこと。
チタンテープや湿布なども使ってみるが、そこまでの改善が見られない。
そこで調べてみたら、ドケルバン病と言う腱鞘炎ではないかと分かり、その原因として更年期によるホルモンバランスの変化も関係あると知った1月中旬。
アーユルヴェーダのホルモンバランスを調える薬草として有名な「シャタバリ」のサプリを摂取開始。
同時に炎症に良いとアドバイスされた「亜鉛」のサプリも飲み始めた。
で、これは一度、整形外科にも言っておこうと、正確な診断を仰ぐため病院へ行き、ドケルバン病決定。
1月22日のこと。
第2段階 現代医療とアーユルヴェーダを取り入れたセルフケアで改善
その日から、まずは処方された鎮痛消炎剤を使用。
数日で、激しい痛みが治まったので、炎症が慢性化したと感じ、アーユルヴェーダ的なセルフケアを本格的に行う。
主には、ピチュと言われるオイルによる湿布。
このオイル湿布については、使うオイルを変更したり、湿布する時間を延ばしたりと工夫しながら継続。
その過程の詳細は、下記の記事を読んでもらいたい。
結果、1月末には、かなり改善した感じを受け、痛みの質が変化した。
今までは、直接的に「痛い!!」と言う感じだったが、親指を動かすときに腱が引っかかるような感じ、そして動かすときに摩擦で生じる灼熱感、こすれる鈍痛感に変わっていった。
2月7日の時点で、この鈍痛感はあるものの、ここまで改善したことを踏まえて、このままセルフケアを続ければかなり良くなると期待していた。
第3段階 2月7日以降のセルフケア
その後、昼も夜もオイル湿布を続けていた。
途中で、関節炎に良いという「ニルグンディ」と言う薬草オイルがなくなってしまい、通常の万能オイル「ダンヴァンタリ・タイラ」に変更。
親指を動かすときの引っかかる感じ、ハサミやペンを持つときの抵抗感はあるが、確実に痛みは少なくなってきた。
ただ、朝起きる時に無意識で伸びをして、全身に力を入れると手首の腱の部分に痛むように。無意識に力んで「いたたた…」となる。
それ故に、すごくよくなった!と言う感じはない。
この時、「治る」基準として考えたのが、フィンケルシュタインテスト。
日本整形外科学会のサイトにある、ドケルバン病の診断に使われるもので、親指を小指の方にけん引した時に痛むかどうかというものだ。
実際、普段の動きでは、だいぶ良くなったように感じても、このテストをすると、親指の付け根にはかなり痛みがあり、ほとんど手首を曲げることができなかった
まだ腱鞘に炎症があると感じられるため、もう少し長くかかるかなと思っていた。
3月15日(月) 唐突に痛みがほとんどなくなる
朝起きたら、普段の動きによる腱のひっかかり感がまったくなくなっていた。
例の、無意識に伸びをして力んだ時に痛みがなかったのだ。
恐る恐るやっていた、ハサミを使う動作やペンを握る動きにも違和感がなく「あれ?」と言う感じ。
しかし、上記のフィンケルシュタインテストを行うと、まだ腱鞘に灼熱感や痛みはあり、それほど曲げることはできない。
痛くはないのだが、まだ炎症があることは感じられる。
ストレッチに力を入れる
しかし痛みがほぼないので、生活が快適になった。
そこで、フィンケルシュタインテストでも痛みが早くなくなるよう、ちゃんと動くようになるよう、お風呂で温めながらしっかりストレッチして伸ばすことを始めた。
当初、医師にも温めると良い、と言われていたが、お風呂の中で温めながらストレッチすると圧倒的に痛みが少なく、動きが良くなる。
そして、あまりの痛みのなさに、昼間にオイル湿布を忘れるほどになった。
しかし、ここで油断すると完治にならないと、木曜日、金曜日はしっかりオイル湿布をしたのだが、土日にはまた忘れた。笑
ただし、マウスやスマホを使いすぎていると、腱の動きがギシギシしてくる感じはある。
セルフ治療を始めて1カ月 2月22日
かなり良くなったと感じてから、1週間。
2月22日には、ほぼ生活での痛みがゼロになった。
フィンケルシュタインテストでも、チェックを始めたころより痛みは減り、手首は曲がるようになったと思う。
【左手と右手の手首の曲がり具合】
もちろん、まだ多少痛みがあるので、油断せずにセルフケアとストレッチは続けていく必要があると感じているが、95%改善したと言っていいレベル。
アーユルヴェーダのオイル湿布の効果に感謝。
同じようにドケルバン病(腱鞘炎)で悩んでいる人がいれば、試してみる価値はあると思う。
【番外編】シャタバリの効果
最初の自己リサーチで、腱鞘炎に更年期のエストロゲンの減少が関係あると知り、アーユルヴェーダのホルモンバランスに良い薬草「シャタバリ」のサプリを飲み始めた。
これ自体は、腱鞘炎にどれぐらい効果があったかは分からない。
だが、シャタバリの効果は別の形ではっきり表れたので、お話しておこうと思う。
ちなみに私は、今まではサプリも薬もほとんど飲まないタイプなので、普段からたくさん飲んでいるタイプの方とは反応が違うかもしれない。
【シャタバリとは】
インドやアフリカに原生するアスパラガスの一種の根っこに効能がある。
「百人の夫を持つ」という意味があり、婦人科系の不調を整え、若返りの滋養強壮、強精薬として生殖能力を増進させる働きがある。
私は年齢が50歳(今年51歳)と言うこともあり、数年前から生理が少なくなり、ここ2年は来なくなっていたので、普通に閉経と考えていた。
ちなみに閉経の平均年齢は50歳と言われ、その前後、45歳~55歳がいわゆる更年期と言われる年代である。
アーユルヴェーダ的な生活のおかげか、これと言った更年期症状はなく(今考えると吹き出物が多くなったのはそれなのかも)、今回の腱鞘炎が初めての目立った疾患。
そこで、シャタバリの飲用を始めたわけだ。それが、1月中旬のこと。
飲み始めて翌日にすぐに感じた変化があった。
それが、女性の生理と深く関係がある「おりもの」が増えたと言うこと。
生理がなくなって以降は、そういったものも少なくなっていたが、急にエストロゲンが増えて「潤い」が増した、ということだろうか。
(エストロゲンは肉体に潤いをもたらすそうで、これが減ることで腱鞘の動きに滑らかさがなくなり炎症が起きやすく、腱鞘炎になるとのこと)
思いのほか早く出てきた変化に、シャタバリすごいな!と感動。
さらに数日後、私は10センチ以上の大きい子宮筋腫があるのだが、それがちょっと張ってきたような感じを受け始める。
エストロゲンが減少すると筋腫の成長は止まるのだが、補給されてまた大きくなった!?と思ったら、私にはあんまりよくないのかも…と考えて、1週間ほどで飲用をやめたのだった。
だが、その後もおりものは続き、2月9日。
朝、トイレに行った際に、出血していることを確認!
いやいやいやいや…それはないでしょ…笑
と、不正出血ぐらいに思っていたが、数日後に本格的に生理が戻ってきてしまった。ホントにビックリ。
アーユルヴェーダ友だちとは「まだ産めますね!」「いや産まねえわ!」と言うボケツッコミが行われるほど、良いネタになった。笑
考察すると、シャタバリを飲み始めた1月15日ごろから減少していたエストロゲンが増えたことで、子宮内膜が形成され始め、3週間ほどたって経血として排泄されたのだろう。
筋腫が張ったように感じたのも、筋腫が大きくなったわけではなく、生理前のお腹が張るのと同じことが起きてたわけだ。
人体ってすごい!ホルモンの影響力スゴイ!!
しかも、シャタバリの飲用は1週間ほど。言うなれば、スイッチを入れたぐらいでしかない。
これは面白い!と思ったので、あえてシャタバリの飲用を再開してみた。果たして、どうなるのか楽しみ。
これぐらい体に変化を及ぼしたシャタバリなので、直接的に分からなかったが、おそらくドケルバン病の回復にも寄与してくれたに違いないと思う。
ちなみに、このシャタバリは更年期だけでなく生理不順やPMS、授乳期の女性の母乳を増やす為にも使われる。さらに、男性が飲んでも同じような滋養強壮効果はある。
ただし、男性であれば「アシュワガンダ」と言う「馬」と言う意味を持つ、パワー増強の薬草サプリの方がよりおススメ。
甘味とカフェインだけの栄養ドリンクを飲むより、よっぽど滋養強壮されるはずだ。
アーユルヴェーダは若返りの医学とも言われる。
体の老化は避けられないが、そのスピードはコントロールできる。
自分の体を心地よい状態にしてあげること、それは人間として生きるための最も大切な任務でもあるのだ。
アーユルヴェーダ的に自分の状態を知りたい人はこちら。
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