ドケルバン病(腱鞘炎)が2週間でかなり良くなった記録
1月下旬に、ドケルバン病と言う親指の腱鞘炎になった記事を書いた。
痛くなったのは、昨年12月ごろから。
12月下旬にはかなり痛くなって、湿布やサポーターなどで沈静と安静。
痛みの質が変わってきたので、調べてみたら女性ホルモンの乱れ、つまり更年期と関係があることが分かる。
そんな対処をしながらも、痛みの量が変わらない気がするので、ようやく病院へ行くことに。
それが、1月22日(金)。
結果、予想通りドケルバン病との診断。
親指の使い過ぎによる腱鞘炎である。
医師からは鎮痛消炎剤のクリームを処方されるとともに、基本的には安静にする「保存療法」で改善まで我慢するという話を聞く。
治るまでは時間がかかるとのこと。そして
・あたためること
・ストレッチなど動かすことも大事
とのアドバイスを受ける。
今回は、そこから私が学び続けている「インドの伝統医学・アーユルヴェーダ」の考え方を取り入れ、短期間でかなりの改善が見られたことを記録として残しておきたいと思う。
なお、前回に書いたように、更年期のドケルバン病に関わるホルモンバランスを調えるために、アーユルヴェーダのサプリ「シャタバリ」は飲用している。
2日目:1月23日 鎮痛消炎クリームとオイル湿布併用
昨日、医師から処方された鎮痛消炎剤を頻繁に塗り続けた。
その結果、痛みが少しおさまった気がする。
また、医師から「温めることは良い」と言われたため、アーユルヴェーダ的に温性であるオイル(太白ごま油ベース)で患部を湿布する、ピチュと言われる方法を取り入れることに。
使ったオイルは、手元にあった万能オイルと言われる「ダンヴァンタリタイラ」。
昨年、インドに行った際にアーユルヴェーダ薬局で購入してきたもの。
薄くしたコットンにオイルを浸し、ラップで巻いてオイルが漏れないようにする。
ちなみに、オイルを塗った時はセットで温めることが必須なのだが、ラップで巻き、その上からサポーターを巻くと、自分の体温でかなりぬくもっていて、その点も問題ないと考えた。
もともと痛みがあるところは風のエネルギー(乾燥、軽いという質)が増加しているので、オイル(潤い、重い)を与えることは風のエネルギーを沈静させることができる。
さらに、ドケルバン病の原因の一つであるエストロゲンの減少によって起きるのが、うるおいや滑らかさの欠如とのことなので、オイルでそれをおぎなうことにもなると考えた。
これを日中に数時間行った。
3日目:1月24日 劇的に改善した感覚がくる
2日間の集中ケアが功を奏したのか、日曜の朝に劇的に改善した感覚を覚える。
消炎クリームにより炎症がおさまったせいか、腕を動かすだけで痛い!ということが減り、親指と手首の動きに付随する痛みに絞られてきた。
急性の痛みがとれたと感じる。
ただ、親指の付け根の痛みは際立ち、腱の動きによって痛むのが明確になってきた。
その分、今まで気にならなかった動き、
「ペンを持つ」
「はさみを使う」
「おはしを持つ」
などの動作で痛みを感じるように。
それにしても緊急の手当てには、西洋医学の薬はめちゃくちゃ効く。
だが、慢性的になってきた時には、あまり意味をなさない。根本原因をのぞかなければ治療にはならないのだ。(アーユルヴェーダ的には)
鎮痛や消炎は、苦痛や不快を取り除く第一段階であり、ここからが大事。
4日目:1月25日 就寝時はクリームでケア
ここまで鎮痛消炎剤の効果が出ていたので、夜寝る前もクリームを塗ってサポーターを巻いて就寝。
5日目:1月26日 夜もオイル湿布に変更してみる
ここにきて、5日目の朝はなんだか痛みが増している感。
消炎クリームである程度の効果は感じたので、緊急性のある痛みや炎症がとり切れたのかも知れない。
それなら、今後はオイル湿布の方がいいかも知れないと思い、この日から、夜寝る時にオイル湿布を施すことにした。
昼間は変わらず、鎮痛消炎クリーム+サポーターで。
6日目:1月27日 オイルの種類を変更
今までは、万能オイルと言われるダンヴァンタリ・タイラと言うオイルを使用してきたが、ふと関節痛などに良いという薬草で作られたオイルもあったことを思い出す。
ニルグンディと言う薬草で作られたオイルだ。
この夜から、ニルグンディを使用する。
ただし、手元にあったニルグンディオイルは、一般人用に使いやすくするため、太白ごま油で希釈したもの。
7日目:1月28日 夜オイルの効果大
鎮痛消炎クリームを塗って寝た時より、オイル湿布の方が朝の調子がいいと感じたし、ニルグンディに変えてさらに良くなった感。
目に見えて、日々、痛い部分が少なくなっていく。
8日目:1月29日 サポーターを忘れるほど改善
ここ最近、とても良くなりつつあったので、仕事に行くのにサポーターを忘れてしまい、100均でそれっぽいものをゲット。
病院に行ってから1週間、と考えると劇的に改善した。
9日目:1月30日 痛さの質感が変わり痛みが強くなる
とても好調に改善してたと思ったが、突如、痛みが増す。
と言うか、日常何もしてなくても痛い、と言う痛みはまったくなくなったが、「親指を開く」と言う動作に関してのみ痛いと言うのが際立ってきた。
親指を動かす方向によって痛い方向があり、腱が引っかかる、ので痛い、と言うような感じ。
ドケルバン病は、親指の腱が腱鞘と言うトンネルのようなところを通ってるところに炎症が発生するもの。
腱鞘を通る際(親指を動かす際)に、引っかかっているようなイメージ。
以前は、それがどこもかしこもだったが、今は痛い方向がある程度絞られてきた。親指を開く動作で、腱が引っかかり痛くなるのである。そして親指を開く方向にもよる。
だが、これは悪いことではないと感じた。
全体的な炎症がひと段落して、ピンポイントになってきたと思い、この慢性化症状を取り除いていくと考えることに。
その日は、かなり痛かったので手元に持っていたオイルをティッシュペーパーにたらし、職場にあったラップで即席にオイル湿布を施した。
この日から、昼も夜もオイル湿布生活に。
12日目:2月2日 一進一退
昼間の職場でも夜の就寝時も、オイル湿布を続けているが、先週ほど劇的な改善はない。
腱の引っかかり感と共に出てくる痛みはしぶとく、それでも徐々に動かしずらい方向は減ってきているような気がする。
お風呂で温めながらストレッチするときも、今まで以上に動かせる範囲が広がってきたのは確か。
ペンを持つことで痛みを感じていたが、それは薄れてきた。
なんにせよ、慢性化した状態からの改善は時間がかかるもの。
オイルケア、
ストレッチ、
あたためる、
を続けていく。
15日目:2月5日 一歩進んだ感
久しぶりに、朝起きて改善された感じを受ける。
手を開けたり閉じたりして、親指を動かす動作は痛みを感じる方向があったので、今までおそるおそるだったのが、手の開閉ではほぼ痛みを感じない。
手首の曲げ伸ばしもOK。
これは、さらにフェーズがすすんだ感じ。
17日目:2月7日 このまま安静とオイル手当で改善できると確信している
思えば、最初の痛みの時は、手首や親指の動きだけでなく、腕を振るだけ、布団の中で手を動かし手首に布団が触れるだけでも痛い時期があった。
快眠派の私には珍しく、夜中に目を覚ましてしまうことも。
そのあとも、どうやって動かすのが痛いか予想がつかない痛みが手首全体にあったときも、急な動きが出来ないので、動作が遅くなってしまうのが困りごと。
あわてて動こうとすると、途端に「痛っ!!!」となってしまうのだ。
そこから、西洋医学の鎮痛消炎剤によって、急性の痛みをとることができたのは、大きな一歩。
やはり、肉体の苦痛と不快は、人生の時間を無駄にする。
急性の問題に対して、西洋医学の薬は本当によくできていると思う。
だが、そのあとの慢性化した状態からは、同じ薬で対応しても変化が感じられなかったのも確か。
むしろ、オイル湿布のおかげで、スピード感ある改善がみられた。腱鞘炎や五十肩など、関節の痛みにはオイルは確実に効果があると思われる。
そして、塗布だけではなく、今回のように湿布として使う方が良いだろうと感じた。
なぜなら、医師に、時々痛みがあった右肩は「五十肩の治りかけ」と言われたが、肩にもいつもオイルを塗ってはいたのだ。
痛かったらオイルを塗る、は私にとって日常だ。しかし、その時は肩に効いているかどうかは確信できなかった。
そう、今回の体験から、肩に対してはオイルの量が足りなかったのかも知れないと感じている。肩にも湿布と言う形で、オイルをもっと入れていたら変わったかもしれない。
ただし、まったく塗らなかった場合に比べたら、悪化せずに済んだのだろうとも思う。いつもオイルを塗布していたからこそ、いわゆるひどい五十肩になることなく、たまに痛い、少し腕があがりにくい…その程度ですんだのであろう。
とはいえ、肩にピチュ(オイル湿布)をするとなると、固定するのがなかなか大掛かりになる。
今回は「手首」と言う一人でも簡単に施術しやすい場所だったが故に、こうした対応が出来た。
つまり、腱鞘炎にはオイル湿布がしやすい、うえに効果を感じる可能性が高い。これは、試してみる価値あり、と言うことは言えそうだ。
現在も昼夜にオイル湿布を施し、動かしすぎ、使いすぎないようにサポーターも併用し、安静も心がけている。
動く範囲はかなり広くなり、痛い動きはかなりしぼられてきた。
ドケルバン病を始めとする腱鞘炎などは、治るまでに長くかかると言われるが、2週間程度でここまで楽になったため、かなり希望が持てている。
同じくドケルバン病で痛みをかかえている人々の改善法として、ぜひ試してみてもらえたらうれしい。
【アーユルヴェーダを知らなくても出来るオイル湿布(ピチュ)】
オイル湿布(ピチュ)は、塗布よりか、オイルを多く患部に入れることが出来る方法。
痛みには、アーユルヴェーダの風のエネルギーの悪化が関係あるので、オイルを入れることで乾きや軽さが沈静されて緩和される、と考えるのだ。
オイルは、アーユルヴェーダオイルでなくてもよい。
スーパーで売っている、透明のごま油「太白ごま油」を使えばOK。
アーユルヴェーダの薬草オイルのベースは、ほとんどこれ。太白ごま油は性質が温性なので、風の冷性を緩和する。
このオイルをコットンなどにしみ込ませて、患部に当て、ラップなどをかぶせたり、巻いたりして固定する。
今回、手首の場合は、小さいサイズのラップを長めに切って、三分の1ぐらいの幅に折りたたんだものを2つ作って、2本をずらして巻いてオイル漏れを防いでみたところ、ほぼ漏れなし!
さらに、ラップの上からテーピングやサポーターや包帯で止めれば、いろんなところに応用できるだろう。
もし、関節の痛みにより効くものを、と思う方は、日本で簡単に買えるアーユルヴェーダの薬草オイルをどうぞ。
私も使ったニルグンディ・タイラはこちら。
風のエネルギー対策に良い、ヴァータ・オイルもよいだろう。
【オイル湿布(ピチュ)活用法】
今回、オイル湿布を痛いところに貼って、患部にオイルをより多く浸透させるために使った。
だが、このオイル湿布は痛いところだけでなく、風のエネルギーが乱れているところ、どこにでも活用できる。
【不眠や睡眠障害の場合】
【音が気になりすぎる時】
どちらの場合も、使うオイルとしては太白ごま油、もしくは先に紹介したヴァータオイルが良い。
オイルを塗る時は、温める、発汗させる、がセット。
ピチュをするときも、体を冷やさない状態でやること。
やったあとはお風呂に入るなど、できるだけあっためる状況でやるのがおススメだ。
続きはこちら。
こんなことも含めて、気になる方はアーユルヴェーディック・カウンセリングを受けてみてください!(宣伝)
それをもとに、パーソナル演出というのもやってます。